感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
扉のこちら側
9
初読。図書館から上巻のみ借りてきたのだが、あまりの分厚さと二段組の分量に圧倒された。ユダヤ人ではなく、ユダヤ人を迫害した人々に関する研究。絶滅計画の実行を妨げたであろう、行政的心理的障害がどのように除去され、迫害へと繋がって行ったか。2012/08/19
偽教授
2
アウシュビッツ行きの列車の運賃の話から戦後の賠償問題まで、ホロコースト問題のほぼ全容を扱った壮大な研究書。これさえ読破すればこれ以上読むものはもう無いというくらい網羅的な本だが、あまりにも微に入り細に入り過ぎているので常人が読もうとしても苦痛の方が多かろう。2011/10/05
なおた
0
『普通の人びと ホロコーストと第101警察予備大隊』 https://www.chikumashobo.co.jp/product/9784480099204/ を読む前に「ポーランド」における「ユダヤ人問題の最終解決」に向けて、ナチス・ドイツが、いかなる姿勢で臨んでいたのかを、ポーランド以外の地域も含めた「全体像」から把握したかったのが本書を手に取った「動機」でした。上巻だけでも上下二段組の文章、注釈部分を除いて515頁の大著は「読み応え」があります。淡々と書かれた歴史の専門書です。深く知りたい人向け。2019/10/22
Arte
0
2ヶ月かかったけど、もっと早く読んでおけばよかった。さすが古典。ホロコーストをどうやって実現していったかを、実行した側の方から各地域に分けて詳しく書いてある。占領or傀儡政権地域、同盟国では事情がそれぞれ違い、特にフランスは駐留したドイツ人が圧倒的に少なかったらしい(だからユダヤ人の潜伏もポーランドなどと比べると容易)。2018/05/19




