パルマケイア叢書<br> 武器としての宣伝

パルマケイア叢書
武器としての宣伝

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  • サイズ A5判/ページ数 272p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784760111404
  • NDC分類 234.074
  • Cコード C3022

出版社内容情報

スターリン粛清の嵐が吹き荒れるなか,謎の死を遂げた左翼出版界の大物ミュンツェンベルク。1937年フランスで密かに出版された本書は,今なお伝説的に語られるナチ宣伝のデマを分析,解体せんとする意志につらぬかれている。本邦初訳。

序章  宣伝とは何か
第1章 「普通の男」とその救世主
第2章 宣伝は伝説を作り出す
第3章 民族的空文句―民族的裏切り
第4章 宣伝太鼓に従う青年
第5章 「目覚めよ、ヨーロッパ」
第6章 社会的デマゴギー
第7章 敵から容赦なく盗用する
第8章 戦術的手順
第9章 宣伝としての暴力
第10章 宣伝は無垢なる者を殺す
第11章 模範的な嘘
第12章 バターの変わりに大砲を!
第13章 宣伝の手段としての組織
第14章 反対宣伝の攻勢

内容説明

ヒトラー宣伝の神話に挑む大戦前夜の理論的抵抗。ワイマール期労働者文化運動の指導社《赤いゲッベルス》が残した歴史的名著。その透徹した批判は、大衆宣伝の魔術が生きる我が世紀末にも谺する。

目次

宣伝とは何か
「普通の男」とその救世主
宣伝は伝説を作り出す
民族的空文句―民族的裏切り
宣伝太鼓に従う青年
「目覚めよ、ヨーロッパ」
社会的デマゴギー
敵から容赦なく盗用する〔ほか〕

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

HANA

21
敵対者の立場から見たナチスの宣伝の実態。宣伝の対象になる人物やヒトラー神話、ソ連やヨーロッパに対する宣伝行為や宣伝に付随する暴力等、当時取られた手段が微に入り細に入り解説されている。第二次世界大戦前に発表されたものなので現在とはまた色々認識の違う部分も出てきているし敵対組織というバイアスを引いて考えなければいけないが、それでも当時の雰囲気を知るいい資料であることは間違いないだろう。2012/08/21

student_d

1
きっかけは、「宣伝」に興味があったこととアマゾンのレビューが高かったこと。「赤いゲッベルス」こと著者ヴィリーが所属していた共産党と、反共産党の立場をとっていたナチス党は敵対者同士で、ナチ党政権掌握まで、熾烈な宣伝合戦を繰り広げた。ヒトラーの宣伝に対しての批判が、口述的な、少しラフな文体で書かれている。宣伝を考えるとき、ヒトラーの宣伝感が載っている『我が闘争』やその他解説本と、この本を対比させて読むと面白い。1ページの文章量が多く、文章は長いし、同じような内容が反復して出てくる感じはあるが、重要な一冊。2011/02/15

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