定本 中国仏教史〈2〉

定本 中国仏教史〈2〉

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  • サイズ A5判/ページ数 736p/高さ 23cm
  • 商品コード 9784760110889
  • NDC分類 182.22
  • Cコード C3315

出版社内容情報

本巻では,竺法護・鳩魔羅什などによる,『般若経』『法華経』等主要教典の中国語への翻訳過程を綿密に跡付け,仏教がいかなる変容をとげ,どのように受容されたかを解明する。異文化の受容という現象と,日本の仏教の源流を考える上で必読。

内容説明

教理史にとらわれない斬新な視点と手法により、中国仏教の本質を見事に抉出。現代中国の第一人者による決定版。各時代を通し、仏典の中国語への翻訳過程を綿密に分析、異文化としての仏教がいかに受容・変容されたかを解明。漢訳された史・資料の豊富な引用によって詳細に解説。訳書では本文中の引用経典に大正蔵の対応箇所を明示した。

目次

第1章 西晋時代の仏教(西晋の社会と仏教;西晋時代の仏典の翻訳;竺法護の翻訳仏典;仏教の『般若経』思想と玄学)
第2章 東晋十六国時代の北方社会と仏教(後趙政権と仏図澄;釈道安;仏図澄と釈道安の弟子、およびその布教活動;六家七宗;鳩摩羅什とその訳経;初期仏教の基本経典『阿含経』の伝訳;鳩摩羅什訳の仏教典籍における中心思想;『法華経』の思想;鳩摩羅什の弟子と僧叡、僧肇)
第3章 東晋時代の南方の仏教(東晋の社会と仏教;東晋士族による奉仏の代表―孫綽・〓超;比丘尼僧団の設立と東晋時代の南方寺院;法顕の求法の旅と『仏国記』;慧遠の活動と廬山僧団;慧遠の仏教思想体系)