出版社内容情報
ナポレオンからヒトラーまでのドイツ近代史を国民主義政治史として再編した「歴史思想書」。歴史・社会・政治・宗教・美学の方法論を駆使して明かにした恐るべき結論。新しい宗教としてのナチズムが終わっていないことを見事に解明する、ナショナリズム研究の金字塔。
第1章 新しい政治
第2章 政治の美学
第3章 国民的記念碑
第4章 公的祝祭―源流と展開
第5章 公的祝祭―演劇と大衆運動
1 演劇
2 大衆運動
第6章 諸組織の参入
1 体操家
2 男子合唱団
3 射撃協会
4 モダンダンス
第7章 労働者の貢献
第8章 ヒトラーの美意識
第9章 政治的祭祀(カルト)
内容説明
現代世界を揺るがす〈国民主義〉の創世紀。フランス革命に端を発し、あらゆる文化領域を覆うに至った「新しい政治」。ドイツ近代史を国民主義シンボル政治史として再編する本書は、戦後民主主義の袋小路を打開する、ひとつの橋頭堡である。
目次
新しい政治
政治の美学
国民的記念碑
公的祝祭(源流と展開;演劇と大衆運動)
諸組織の参入
労働者の貢献
ヒトラーの美意識
政治的祭祀
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぽん教授(非実在系)
2
ナチス政権の熱狂ムードは何だったのだろうか?その観点から、興奮を倍加させる機能を果たした様々な舞台装置について淡々と論じていく。そのため、主な主題こそ政治・歴史であるが、メディア効果・建築・美術など、人の心をくすぐることを探求するにあたって不可欠な分野の話も容赦なく入れてくるため、結果的には非常に学際的なテーマである。とはいえ、結論自体は「舞台装置をうまく使ったナチス」なので、犯人が分かっててプロセスを楽しむサスペンスものみたいな本だと思えばよい。2018/12/07
ぼけみあん@ARIA6人娘さんが好き
1
ある本でナチスの宗教性を論じた箇所で高評価だったので、図書館で借りて読んでみた。退屈な内容だったので走り読みになるのは仕方ないにしても、色々と不満が残る。たとえばわざわざ原書よりもたくさんの図版を収録しながら、その図の説明がどの図のものなのか全く指示がなく、そのため意味不明の図版がたくさん羅列してあるだけに終わってしまった。また巻末の参考文献にしても、翻訳のあるものにその邦題などの情報が一切示されていない。一般読者のことを全く考慮せずに編集したのか、非常な不親切さを感じた。このシリーズはもう読まない。2012/01/20
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