内容説明
多年にわたり産業教育の実証的研究を積み重ねてきた著者が、その間に「人間教育とは何か」を問い続け、最後に到達したのは、「よき仕事人を育てる」という結論である。「知」や「技」などの諸力も、果ては「人格」や「教養」も、人それぞれの適性と個性に合った仕事の中でまとめて花を開く。人生の満足と幸福と価値は仕事の中に生まれる。目先の些事にこだわることなく、長期的で大局的な教育観に転換することの必要性を平易に書き下ろした警世の一書である。
目次
本論 教育の真義(教育とは何か;江戸期仕事人の自修自営;近代学校の仕事人教育;仕事人の職業訓練;現代社会の仕事人育成;仕事とは何か)
補論 成功的仕事人の仕事力(農書執筆の仕事人 大蔵永常;発明創作の仕事人 田中久重;独学創世の仕事人 渋沢栄一;学校創設の仕事人 H.ダイアー;学校経営の仕事人 手島精一 ほか)
著者等紹介
三好信浩[ミヨシノブヒロ]
1932年大分県に生まれる。広島大学大学院修了。教育学博士。茨城大学助教授、大阪市立大学助教授、広島大学教授、甲南女子大学教授、比治山大学学長を経て、広島大学・比治山大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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