出版社内容情報
矢永 由里子[ヤナガ ユリコ]
著・文・その他/編集
向笠 章子[ムカサ アキコ]
著・文・その他/編集
内容説明
温故知新―。私たちは、HIV/エイズから何を学び、そしてウィズ・ポストコロナの時代に、どのように生かし、発展させていくことができるだろうか。「病者が病者でいられる社会」を。一人のエイズ患者の遺した言葉だ。このような社会を私たちがコロナの時代にどう創っていくか、今、問われている。
目次
1章 総論(はじめに;感染症の歴史:長い歴史のなかで、今、私たちはどこにいるのか ほか)
2章 HIV感染症(HIV感染症から学ぶ;総合病院におけるHIV感染症と心理臨床 ほか)
3章 新型コロナウイルス感染症1 医療(総合病院における感染症と心理臨床;精神科病院における感染症と心理臨床 ほか)
4章 新型コロナウイルス感染症2 教育・コミュニティ(感染症と学校臨床;スクールカウンセラーからみた新型コロナウイルス感染症と学校 ほか)
5章 考察とまとめ(スティグマ(偏見)と差別について
感染症と心理臨床 ほか)
著者等紹介
矢永由里子[ヤナガユリコ]
西南学院大学大学院人間科学研究科臨床心理学専攻非常勤講師。博士(心理学)・公認心理師・臨床心理士・医療福祉連携士。九州大学大学院人間環境学府臨床心理学コース博士課程修了。米国留学時のターミナル・遺族ケア実習を経て、1990年より産業医科大学病院、九州医療センターにてHIV感染症の患者と家族ケアや検査担当者支援に従事。公益財団法人エイズ予防財団研修・企画課課長を経て、慶應義塾大学医学部感染制御センター特任講師として臨床・研究・教育に従事。東日本大震災時に岩手県大槌町の災害支援に入り、「風の電話」の活動にも関わる。現在、福岡市精神保健福祉センターにてコロナ専門メンタルケアの電話相談に従事
向笠章子[ムカサアキコ]
広島国際大学大学院教授。臨床心理士。久留米大学大学院心理学研究科後期博士課程満期終了。専門は、病院臨床・学校臨床。総合病院で勤務後にデイケアやスクールカウンセラーを経て現職。所属病院がエイズ治療拠点病院のため、初期からHIVに関し多職種連携を進めた。地域医療としてADHD児の包括的治療プログラムを立ち上げる。今回のCOVID‐19の感染予防が、児童生徒に対して対人関係の捉え方の変化を生んでいるのではないかと危惧する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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