出版社内容情報
線の繋がっていない電話機
「風の電話」は個別性を受け入れ、普遍性とともに、深い悲しみのなかにある全ての人を優しく包み込む
「風の電話」を訪れた人々のメッセージを丁寧に拾い上げ、悲嘆のプロセスとグリーフケアについて多面的に検討。災害支援、遺族や看取りのケアに携わる援助者に必見の書。
矢永由里子[ヤナガユリコ]
著・文・その他/編集
佐々木格[ササキイタル]
著・文・その他/編集
内容説明
線の繋がっていない電話器「風の電話」は個別性を受け入れ、普遍性とともに、深い悲しみのなかにある全ての人を優しく包み込む。「風の電話」を訪れた人々のメッセージを丁寧に拾い上げ、悲嘆のプロセスとグリーフケアについて多面的に検討。災害支援、遺族や看取りのケアに携わる援助者に必見の書。
目次
「風の電話」におけるグリーフケアについて
第1部 「風の電話」を訪れる人々について―なにが人々を惹きつけるのか(「風の電話」を訪れる人々;大切な人の死を悼む―お二人の語りより;風の電話の近況)
第2部 「風の電話」と考察(精神科医より1 閉じられつつ開かれた場所―「風の電話」と喪の作業;精神科医より2 「風の電話」で悼む;教育者より 「風の電話」ハーバードにゆく)
第3部 「風の電話」とそれぞれの活動(現地活動の専門家より 「風の電話」を語る;若手心理臨床家より 「風の電話」からの学び)
まとめ 「風の電話」の体験とグリーフケアを考える
著者等紹介
矢永由里子[ヤナガユリコ]
臨床心理士。慶應義塾大学医学部感染制御センターに勤務。HIV/エイズ領域の心理臨床に従事。また、薬害エイズ被害者活動支援事業:遺族等相談事業に、専門家相談員として20年間携わる。東日本大震災後に岩手県大槌町の住民支援のための認定NPO法人「心の架け橋いわて」活動に参画する。また、支援団体を対象とした住民支援のスキルアップのための養成研修等を行う。現地支援者のニーズを踏まえ、「支援者のためのサポートガイド」を作成した(日本学術振興会研究費補助金 基盤研究 C:風間書房、2016)
佐々木格[ササキイタル]
岩手県釜石市生まれ。その後、大槌町浪板へ移住。ガーデンデザイナーとして2000年にベルガーディア鯨山を開設。2011年4月に「風の電話」を設置。翌年、「森の図書館」を開館。2015年2月に大槌宮沢賢治研究会を発足させ、9月に第25回宮沢賢治イーハトーブ奨励賞を受賞。同年、子どもたちへの図書の普及活動に対し、「マイクロライブラリーアワード特別賞」(大阪府立大学)を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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