出版社内容情報
第二巻は『枕草子』など平安時代の仮名で書かれた日記・随筆・物語を中心に言葉や文体あるいは語法や読み方から追究した論を収録。 第二巻は、平安時代の仮名で書かれた『源氏物語』以外の日記・随筆・物語を対象に、言語学的側面からさまざまな問題を追究。四部から成る。
?部は、導入部的な論。?部は、「物語と日記の言葉と文体」。平安文学作品全体の文体にかかわる問題と、竹取物語・和泉式部日記といった
個別の作品の言葉と文体にかかわる問題を取り扱う。?部は、「『枕草子』新しい読み方」。『枕草子』をマナー集として読むという新しい読み方を提
示し、『枕草子』の魅力を味わう。?部は「研究余滴」。仮名文学作品を読んでいて、疑問に思ったこと、感動したこと、主張したくなったことなどを、エッセイ風にまとめたものを収録。(全8巻)
山口仲美[ヤマグチナカミ]
著・文・その他
内容説明
著作集1・2・3『言葉から迫る平安文学』三巻は、言葉や文体、表現やコミュニケーションといった言語学的な立場から平安文学の諸問題を解明する。第二巻のテーマは、「仮名作品」。平安時代の仮名で書かれた『源氏物語』以外の日記・随筆・物語を対象としている。四部から成る。1部は、導入部的な論。二部は、「物語と日記の言葉と文体」。平安文学作品全体の文体にかかわる問題と、竹取物語・和泉式部日記といった個別の作品の言葉と文体にかかわる問題を取り扱う。三部は、「『枕草子』新しい読み方」。『枕草子』をマナー集として読むという新しい読み方を提示し、『枕草子』の魅力を味わう。4部は、「研究余滴」。仮名文学作品を読んでいて、疑問に思ったこと、感動したこと、主張したくなったことなどを、エッセイ風にまとめたものを収録。
目次
1 序章(平安の文体・平成の文体;比喩表現にみる時代性 ほか)
2 物語と日記の言葉と文体(平安朝文体研究の一視点;仮名文学と形容詞・形容動詞 ほか)
3 『枕草子』新しい読み方(プロローグ;男と女のエチケット ほか)
4 研究余滴(鴬の鳴きつる花―『古今和歌集』;業平を恋い慕う老女―『伊勢物語』 ほか)
著者等紹介
山口仲美[ヤマグチナカミ]
1943年静岡県生まれ。お茶の水女子大学卒業。東京大学大学院修士課程修了。文学博士。現在、埼玉大学名誉教授。職歴、聖徳学園女子短期大学専任講師を振り出しに、共立女子大学短期大学部専任講師・助教授、明海大学教授、実践女子大学教授、埼玉大学教授、明治大学教授を歴任。専門、日本語学(日本語史・古典の文体・オノマトペの歴史)。著書、『平安文学の文体の研究』(明治書院、第12回金田一京助博士記念賞)、『日本語の歴史』(岩波書店、第55回日本エッセイスト・クラブ賞)など多数。2008年紫綬褒章、2016年瑞宝中綬章受章(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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