内容説明
本論文では、ヴィゴツキーの理論形成史を、主に情動理論の視角から再考し、そこから浮き彫りになる情動理論の構造とその特質をあきらかにする。その情動理論の基本的コンセプトを導きの糸として、現代教育学の方法論的基礎に関する根源的な問いなおしを行った。
目次
第1部 初期ヴィゴツキーにおける情動理論の探求(情動への文芸学的アプローチ;情動への芸術心理学的アプローチ;精神分析学の影響)
第2部 後期ヴィゴツキーにおける情動理論の探求(情動学説への哲学的批評;情動への俳優心理学的アプローチ;情動体験と詩学)
第3部 ヴィゴツキーの情動理論の全体構造と教育学(障害児教育論と情動;発達の最近接領域の情動的構築;情動を包摂する教育理論)
著者等紹介
庄井良信[ショウイヨシノブ]
1960年北海道に生まれる。1988年広島大学大学院教育学研究科博士課程後期満期退学。1988年広島大学教育学部助手。1988年広島女子大学家政学部講師。1992年広島女子大学家政学部助教授。1995年県立広島女子大学生活科学部助教授。1998年ヘルシンキ大学(フィンランド)在外研修。2002年北海道教育大学大学院教育学研究科助教授。2008年北海道教育大学大学院教育学研究科教授。2008年博士(教育学)・広島大学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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