内容説明
夢や睡眠について心理学の立場からの知見をわかりやすく解説。悪夢や不眠症状に対する認知行動カウンセリングによる支援法を中心にまとめたカウンセラーにも役立つ書。
目次
プロローグ もっと夢を理解したい
第1章 人はなぜ夢をみるのだろう
第2章 赤ちゃんは夢をみているか
第3章 昨夜みた夢、覚えていますか?
第4章 悪夢のメカニズムを探る
第5章 悪夢から楽しい睡眠へ
第6章 心地よい眠りのための環境づくり
第7章 私の夢をデザインする
著者等紹介
松田英子[マツダエイコ]
江戸川大学社会学部人間心理学科准教授。臨床心理学、人格心理学、健康心理学が専門。博士(人文科学)。臨床心理士。研究テーマは「悪夢のメカニズムの解明と認知行動療法による治療的介入」。基礎的研究と臨床実践の統合を目指している。産業カウンセリング機関(株)フィスメックにて、気分障害や不安障害の成人の心理支援に関わる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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MasakiZACKY
4
夢の意味や睡眠の効果などについて認知行動療法の観点から述べた一冊。フロイトのようなとんでも話でもなく、全く何の意味もないと言ったなげやりでもなく、ほどよく夢に意味を見い出している。夢を現実世界の不安感などの反映と考え、夢を中心に据えて行う著者のカウンセリング手法は興味深い。レム睡眠やノンレム睡眠など、単語だけは聞いたことのあった睡眠に関する用語についてもよく知ることができた。見たい夢をコントロールできるというのは信じ難いが、正しい睡眠や生活習慣を身につけて、素敵な夢と共によりよい眠りができるようにしたい。2013/06/21
kana
2
夢を見るメカニズムについての解説本。夢野坂で現実世界の問題を整理し、対処法を見つけようとしている…と言うのが松田さんの考え。複数の心理学者の夢への解釈も取り上げられている。紹介されていたDMCT法、自分でできる範囲でやってみたいと思った。シャピロのEMDRはすごく簡単にできそうで、でもちゃんと筋が通った説明だから脳の機能って面白いなと思った。2016/06/11
さきこ
1
不安なときは不安な夢を見る・思い通りの夢を見るには見たい夢のイメージをする、って、そう一筋縄じゃないから読んだのにいーという感じでした(笑)2010/10/29
あきちゃん
0
再読。2012/10/25
星にいる人
0
嫌な夢は「不安夢」、恐怖による中途覚醒を伴うのが「悪夢」、という専門的な話などが面白かった。また、夢の中での認知をポジティブなものにすることで、現実世界での認知もポジティブなものにしていくというカウンセリングの話は神秘的でもある。2022/09/23