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内容説明
物心つくころからネットが日常にある「ネット世代」。彼らの心情や行動は、前の世代と比べて大きく変わった。ツイッターで「夕飯食べよう」とつぶやけば、場所や時間はもとより、相手さえ曖昧なまま、夕食に誘うことができる。いまや恋の告白や別れ話もネット経由である。時に賢く、時に理解不能なネット世代のつながりを求める心情とは、どのようなものか――。通信技術の進歩と心情の変化の両面から解読する。
目次
今どきの学生、ネットをどう使っているのか
第1部 技術から見た人と人とのつながり、その進化をたどる(個人をつなげるサービス-固定電話からケータイメールへ
新たなつながり方の誕生-パソコン通信からTwitterへ
失敗してしまったネットのサービス)
第2部 心情から見た人と人とのつながり、プラスとマイナスのつながり方(つながりの心情-プラス面
つながりの心情-マイナス面)
第3部 人と人のつながりの未来を考える(人の心情はどう変わっていくのか
これからのネットに求められること)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
takashi1982
5
著者は慶應大SFC教授。経歴を見ると、NTTの技術畑を歩んできて今に至るという感じなので、タイトルから社会学的な内容を想像すると面を食らう。 1章ほど通信技術の発達史やメールが送信出来る仕組みについて解説している。そのような技術が将来的には通信技術だけではなく、いわゆる「白物家電」のようなモノにも応用されることによって「ユビキタスネットワーク社会」が形成されるのだろう。 後半の社会学的なコミュニケーション理論は「中公新書」のクオリティから判断すると、若干弱いように思う(続く)2011/07/05
MasakiZACKY
5
人と人をつなげる技術的な側面から始まり、変化するつながり方とその中での人々の心情、そして未来の姿を考える一冊。リア充という単語はよく出てくるが、結局サブタイトルについての明確な記述はなし。定義が広すぎてそもそも答えようもないが。著者の話が慶應SFCから展開しすぎで視点が狭い気も…そこそこ特殊な連中だろうし、若者の代表みたいに扱うなと。SNSについては今一つ勉強不足?特にTwitterでリツイートに全く触れないのはあり得ない。ただ、技術の進化と生活や心の変化に関する歴史的な話はよくまとまっていて参考になる。2011/05/10
neimu
4
帯が客寄せキャッチコピー「ツィッターで別れ話」副題が更にあこぎな客寄せ「ネット世代はなぜリア充を求めるのか」こんな風に書かれるとネットやつぃったーにあまり興味がなくても手に取りたくなるような、リア充って何って人も、はまりまくっている人も、知らない世界を覗くように、或いは自分以外の人はどうなのかなと知りたくなる。意外と分厚くはやりの新書よりも文字数が詰まっているので読み応えはある。大学の先生らしく資料を用いながらも、イラストはかわいく読みやすく。内容もそうだが、「上手く作られた本」だなという印象が強い。2012/09/24
BLACK無糖好き
3
出版が3年以上前なので目新しいものは特に無かった。この本には書かれていないが、SNSの普及に伴い人々の行動様式がSNSでの発信を意識したものに変わってきているのではなかろうか?買い物や旅行などで、自分だけの満足ではなくSNSを介した他人の目を意識し少し無理をする、例えば自分の好きなスイーツではなくあえて他人が興味を持ちそうな珍しいスイーツを買ってみたり、又自分を良く見せたいといった意識が高じて、有名人などとの自撮りに夢中になるなど、これらの行動様式は既にマーケティングにも生かされているだろう。2014/11/29
Ryoss
3
▼「未来のネットはシニアと若者たちがつながる場になってほしいと思う」(251)と最終章の最後で著者が述べるように、人々の技術を通したつながりという主題を、パケットの仕組みやコテハンの意味から社会学的考察まで、誰でもわかるように述べている。▼「とりあえず情報を流しておく、誰かがひっかかってくれれば嬉しいが、相手にされなくても構わない」という今のネット世代の心理がわかれば、テレビ電話が成功していないのにもかかわらず、同じように顔や部屋を晒さなくてはならないニコ生がなぜ流行しているのか、ということも理解できる→2011/04/19
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