出版社内容情報
連歌は、他の文学は勿論、礼儀作法なども含め、日本の心・美意識の精粋とも言ってよい。本書はそのような連歌という文芸の文化としての総体を論じたものである。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
井月 奎(いづき けい)
7
日本の古典である和歌と密接な関係にある連歌は、俳句の母体となっています。正岡子規らにより「俳諧連句」が「俳句」となったそうなのですが、五・七・五のとても小さい詩である俳句の素晴らしさは言うに及びませんし、日本の詩の、文芸の形として国際的に人気のあるほとんど唯一のものでもあります。しかし芭蕉や子規以前の連歌に長けた人たちの発句までも俳句としてのみあつかうのは少し乱暴に思います。芭蕉たちの文芸の力は、楽しく自由な連歌の中でよりいっそう光るのですから。もちろん私もそのことをこの本を読むまで知りませんでした。2015/07/25
サラ
0
同著者の『連歌入門』と内容的に差異はない。『連歌入門』が一問一答という形で初心者にもわかりやすい構成だったが、こちらは普通の文章の形式になっている。こちらのほうが読んでみて難易度は高い印象。2013/04/13
-
- 和書
- ユダヤを知る事典