出版社内容情報
『栄花物語』『大鏡』における歴史語りの方法、歴史物としての生成過程、歴史物語の構造について総合的に明らかにし、『大鏡』の諸本系統の発生と享受をも究明する。
目次
1 『栄花物語』歴史語りの位相(実在人物の提示と呼称―『枕草子』『紫式部日記』を介して『栄花物語』を読む;『栄花物語』における藤原道長をめぐる呼称 ほか)
2 『大鏡』歴史語りの場と歴史の枠組(『大鏡』における“語り手”―雲林院菩提講に詣でた女性;『大鏡』歴史の枠組 ほか)
3 『大鏡』の方法(「言約にして事詳か」―『大鏡』歴史語りの基盤;逸話の実体と『大鏡』の手法 ほか)
4 『大鏡』諸本研究が拓く地平(校訂が付された東松本『大鏡』が示す本文状況;東松本『大鏡』と『今鏡』断簡・旧尾州家蔵『源氏物語』 ほか)
著者等紹介
加藤静子[カトウシズコ]
1946年、茨城県に生まれる。東京教育大学大学院日本文学専攻博士課程退学。都留文科大学文学部教授
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