出版社内容情報
「十六夜日記」の作者であり中世文学史に特殊な位置を占める阿佛尼の現存するすべての作品を収め、校註を施し、参考文献を加え、正確かつ豊富な資料を提供する。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Gotoran
14
阿仏尼(鎌倉中期女流歌人)作品に接するために図書館から借りた本書。冒頭の編著者(国文学者)の解題を手掛かりに読み進めるも、原文(のみで訳文なし)と編著者の解説文が旧字体かつ旧仮名遣いであったことから一時は断念も考えたが、 どうにか読了。疲労困憊!若い頃の失恋の顛末、続く事件(出家、遠江出向)を記した「うたたねの記」 我が子の権利を守るため、亡夫の遺言を守るため都から鎌倉に下校した旅記行日記の「十六夜日記」 自身の歌論を記した「夜の鶴」 宮廷で女房勤めをする娘に書き送ったという「庭の訓」他、全歌集集録。2013/09/28
-
- 和書
- 新編美の法門 岩波文庫