出版社内容情報
冷たい池にすむヒキガエル、地面の深くにすむモグラ、どっちのお嫁さんにもなりたくない!
むかしむかし、子どもをほしいとねがう女の人がひとり、暮らしていました。ある日、知らないおばあさんから種をひとつぶ、授かります。種は大切に育てると、やがて花のつぼみをつけました。そしてなかから、おやゆびほどのちいさな女の子があらわれたのです。その子はおやゆび姫と名づけられ、女の人とふたり、しあわせな暮らしがはじまりました。ところが突然、ねむっているおやゆび姫をつれさろうとするものが…
長く語られてきた、おやゆび姫のハッピーエンド。そのあとに、大好きなお母さんに会いに行く一コマを加えた、著者ならではのラストシーンが描かれる。
名作昔話を、こわすぎず、親しみやすく、現代にむけてアレンジした「世界の美しいおとぎ話」シリーズ2冊目。海外のお人形を思わせる大きな瞳、儚げな表情…アン・レイセンが描くイラストは、どこか影のある美しさを感じさせます。聞いたことはあるけどストーリーは知らない…そんな大人にも、おとぎ話の世界が広がるきっかけに。
内容説明
むかしむかし…。りっぱな家に、わかい女の人がひとりですんでいました。子どもがほしいとねがい、かなしそうにそとをながめます。ある日、おばあさんがとおりかかり、種をひとつぶくれました。「この種を、土のたっぷりはいったうえきばちにうえて、大切に世話してごらんなさい」いわれたとおりにやってみると、種は芽をだしうつくしい花のつぼみをつけました。そしてなかから、女の子があらわれたのです。
著者等紹介
レイセン,アン[レイセン,アン] [Leysen,An]
絵本作家。1972年生まれ。ベルギーのトゥルンハウトにある美術学校で服飾デザインの教師を務めながら、絵本の創作を行っている。独自の観点で再話した「世界の美しいおとぎ話」シリーズは多くの言語に翻訳されている。ほかにも多数の作品を発表
山下愛純[ヤマシタアズミ]
英語とイタリア語の翻訳者。滋賀県生まれ、東京外国語大学卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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