出版社内容情報
小さな賢いオオカミは、もっと賢くなるためにもっとたくさん本を読みたいと思っていました。
とおいとおいやまのむこうに、「ちいさなかしこいオオカミ」がすんでいました。
森のみんなはわからないことがあると、オオカミのところへききにきます。でも、ちいさなかしこいオオカミは言うのでした。
「みんなにこたえてるひまはないんだ……」
ある日、王さまの重いやまいをなおすため、オオカミはお城へ一人で出かけていきました。お城はずいぶんと遠く、オオカミは迷子になってしまいます。
「ぼくって、みんながいうほど、かしこくないんだ。おうさまのやまいなんて、ぼくにはなおせっこない」…くたくたで、さむくて、足がいたくて、おなかがすいたオオカミを助けてくれたのは、森のみんなでした。
小さなかしこいオオカミは、もっとかしこくなるためには、森のみんなに教わることがもっとたくさんあることを知ります。
いまでは、みんながたずねてきても、いそがしくてひまがないとはおもいません。
もしかすると、まえよりもっとたくさん本を読んでいても。
ちいさなかしこいオオカミは、友達に教えたり教えてもらったりすることで、もっとかしこくなれたのでした。
内容説明
とおいとおいやまのむこうに、いっぴきのオオカミがすんでいました。ちいさなかしこいオオカミはもっとかしこくなるためにぶあついほんをよみ、あたらしいほしをみつけます。くすりになるくさもたくさんしっています。みんなのしつもんにこたえているひまはありません。そんなあるひ、おうさまからてがみがとどきます。おもいやまいにかかり、オオカミになおしてほしいというのです―。世界3大児童書賞、ケイト・グリーナウェイロングリスト受賞。14ヵ国で翻訳出版。
著者等紹介
ファン・デア・ハメン,ヘイス[ファンデアハメン,ヘイス] [van der Hammen,Gijs]
1974年生まれ。オランダ文学を専攻。子どものための物語や詩の書き手として活躍している。彼の詩「Wie heeft hier met verf lopen smijten?(ここにペンキをまいたのは誰?)」は、ケリド社から出版された児童詩のアンソロジー(全5巻)のうち、第3巻の表題となった。オンライン・コミュニケーションの専門家としてオランダの読書財団で働き、絵本アプリの制作にも携わる
シーメンスマ,ハネケ[シーメンスマ,ハネケ] [Siemensma,Hanneke]
1978年生まれ。オランダ文学を専攻したのち、視覚芸術を学ぶ。現在はフリーランスのイラストレーター、編集者として活動している。2014年に出版した初めての絵本『Snip(スニップ)』(クラウディア・ラーヘルマン文)は、ドイツ語、フランス語、中国語に翻訳された。『Gedachten denken(考えが考える)』(アネリース・ベック文)で2023年の銀の石筆賞を受賞
野坂悦子[ノザカエツコ]
1959年生まれ。オランダ語、英語、フランス語から数多くの児童書を翻訳している。絵本や紙芝居の創作も行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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