出版社内容情報
ハンクは砂漠の家でずっとひとり。このままが好き。だから、みんなが彼の平和をじゃますると、いつもイライラどなってばかり。ハグなんてもってのほか! でもある日、ハンクはハグがどんなものなのか気になりはじめます。けれど、だれがこんな見た目も中身もツンツンしたサボテンを抱きしめたいと思うでしょうか?
内容説明
ハンクはずっとひとり。さばくのいえでひとりぐらし。このままがすき。ほんとに?
著者等紹介
グッドリッチ,カーター[グッドリッチ,カーター] [Goodrich,Carter]
ロサンゼルス在住。『メリダとおそろしの森』、『レミーのおいしいレストラン』(国際アニメーション映画協会主催アニー賞キャラクターデザイン賞受賞)、『怪盗グルー』シリーズのリードキャラクターデザイナーとして活躍。『ファインディング・ニモ』や『モンスターズ・インク』など、多数のアニメーション映画のキャラクターデザインを手がけてきた。これまでにたずさわった映画のうち、5作品がアカデミー賞を受賞。ローザアイランド・スクール・オブ・デザイン卒業。ニューヨークのイラストレーター協会(Society of Illustrators)より、金賞を2度受賞。絵本の作品多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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ベーグルグル (感想、本登録のみ)
49
名前の通り、サボテンのハンクはトゲトゲで、性格もツンツンとがっている。誰も受け入れないハンクだったが、ある時、聞いたハグが気になりだす。でも素直になれないハンク。ハンクのような人は周囲にもいる。どう心を開くように関わっていくかと思いながら読んでみた。先入観を持たずに受け入れる心を持っているころがり草のロージー。私もそんなロージーの様になりたい。 #NetGalleyJP2021/09/24
anne@灯れ松明の火
24
新着棚で。トゲトゲで、触ったら痛いサボテン。表紙のハンクの仏頂面を見て、みんなから疎まれて、心もトゲトゲになったのかなと思った。でも、読んでみると、そうでもない。心のトゲトゲは本来の性格? けれど、「ハグ」という言葉を聞いてから、気になりだして、自分を見つめ直したハンクは……。ほかほか気分のラストにホッ♪ 奥付に「このサボテンにハグしてくれた、ゆうかんなサビーナのために」とある。頑なな心の人間が心を開いていくことをサボテンに託したお話なんだね。カーター・グッドリッチさん、他の本が出てこない。初の作品?2021/12/26
ヒラP@ehon.gohon
23
砂漠の中でポツンとふんぞりかえり、一人でいること愛するサボテンを想像しました。 一人でいることと孤独感とのズレを感じました。 相手にされなかったら、やっぱりつらいのです。 でも、サボテンにハグするということは、尖った心を抱くということなのでしょう。 ハンクは誰にも相手にされていないことを知りました。 トゲは痛くて人を傷つけそうです。 それでも、人を簡単には離さない力も備えているのですね。 ころがり草という自由奔放なロジーの優しさに恋心の芽生えたハンクです。 2022/12/31
昼夜
22
パーソナルスペースが人より広めだからサボテンのハンクにシンパシーを感じて自分を客観的に見たらこんな感じなのかな、大分感じ悪いんだな、でもなかなか苦手なのは変えられない、ハンクみたいに自分の安心できるスペースから出られないし他の人に歩み寄る勇気もないジレンマが具現化されたみたいです。ハンクは幸運の女神の前髪を掴んだけど私は見逃してきたんだなぁと少し寂しくなりましたが今度からはしっかり見つけていこうと思いました。2021/09/23
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
17
砂漠の中に植木鉢の家をもつサボテンのハンク。ひとりで平気さ、といつもツンツンしてます。心を閉ざしているハンクの、心を開くころがり草。もう独りぼっちじゃない。温かさを知ることができました。2022/03/10