出版社内容情報
世界最大の島グリーンランドは,「氷の島」とも呼ばれるのにふさわしく,そのおよそ80%が分厚い氷に覆われている.しかしこのグリーンランドに異変が起きつつある.2000年以降,氷床が少しずつやせ細ってきているのだ.なぜ氷床融解は起きるのか.大規模な氷床融解が起きたとき,地球全体にどのような影響が及ぶのか.グリーンランドでの観測現場の様子も垣間見せながら,地球温暖化のホットスポットとなりつつある現状を,データに基づき読み解く! はるか北にある氷の島に思いを馳せながら.
【目次】
プロローグ
第1章 「氷の島」の概観
グリーンランドの基本情報
グリーンランドが「氷の島」たる所以
【コラム①】アルフレッド・ウェゲナーとグリーンランド氷床
氷床の「健康状態」の指標①――氷床質量収支
表面質量収支
氷床流動による氷損失
氷床質量収支の定量化
【コラム②】日本とグリーンランド氷床の降水量の違い
第2章 氷床質量損失と雪氷融解の基本
北極の気温変化がグリーンランド氷床に与える影響
【コラム③】北極温暖化増幅とアイス・アルベドフィードバック
氷床の「健康状態」の指標②――表面熱収支
【コラム④】全球大気―地表面系の熱収支
氷床上の雪氷面融解を支配する雪氷面アルベド
雪氷面アルベド変化の「新たな」駆動源
第3章 融けるグリーンランド氷床
1990~2010年ごろの氷床表面融解の一般的な描像
2012年と2019年の記録的な氷床表面融解
【コラム⑤】グリーンランド研究を始めてみて感じたこと
より長期の氷床質量変動
新たな変化の予兆
第4章 未知のプロセスの探求~その1~
さまざまな気象・雪氷観測手法
観測サイトの選定
明らかになった観測サイトの特徴
自動気象観測装置
氷床の「健康状態」診断①――表面熱収支
氷床の「健康状態」診断②――表面質量収支
氷床上多点移動観測
【コラム⑥】グリーンランドで人間力向上を目指せ!?
第5章 未知のプロセスの探求~その2~
数値モデリング
領域気候モデルNHM-SMAPの中でおこなわれていること
モデル精度評価
Research to Operation(R2O)
【コラム⑦】コペンハーゲンでの研究生活
第6章 グリーンランド氷床の研究は続く
これからのグリーンランド氷床研究
【コラム⑧】私たちが地球の未来のために出来ることは何か?
エピローグ
内容説明
やせ細るグリーンランド氷床。なぜ融けるのか?地球に与える影響とは?地球温暖化のホットスポットをめぐる研究の最前線。
目次
第1章 「氷の島」グリーンランドはどんなところか
第2章 「氷の島」の雪氷融解メカニズム
第3章 記録的な雪氷融解はなぜ起きたのか
第4章 観測的研究による「氷の島」の実態把握
第5章 「氷の島」の全貌に気候モデルで迫る
第6章 「氷の島」の研究は続く
著者等紹介
庭野匡思[ニワノマサシ]
2004年、気象大学校卒業。富山地方気象台、東京管区気象台などを経て、現在、気象研究所気象予報研究部主任研究官。この間、2016年に、名古屋大学大学院環境学研究科にて博士(理学)取得。専門は雪氷学、気象学、気候学。グリーンランド氷床と日本の季節積雪に関する観測的研究と数値モデル研究などに取り組んでいる。これまでグリーンランドには11回赴き、特に氷床上にはキャンプにより通算108日滞在した経験を持つ。その他、欧州地球科学連合が発行する雪氷系の国際専門誌The Cryosphereの編集委員(2020年~現在)なども務めている。2017年、日本雪氷学会平田賞受賞、2025年、日本気象学会堀内賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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