出版社内容情報
「スイヘーリーベボクノフネ」「なぜ、チーンでご飯が温かくなる?」他楽しい75話.長崎新聞の人気連載記事に大幅な加筆を加えて教養の化学書として再登場.それぞれ見開き構成で全75話.日常生活に見る現象,宇宙をかたちづくる粒子から,環境問題,情報化社会を支える化学物質まで,楽しい喩えと切り口で化学の不思議を解き明かす.
内容説明
千夜一夜物語のように、毎晩1話ずつ眺めてみれば「化学ってこういうことだったのか!」と感じられることでしょう。日常生活に見る現象、宇宙をかたちづくる粒子から環境問題、生命を支え、情報化社会を支える化学物質まで、教養の化学を1話完結でお楽しみください。化学を学びなおしたい方、これから化学を学ぶ高校生、大学生のみなさんへ「化学千夜一夜物語」をお薦めします。
目次
基本の基
化学物質の構造と結合エネルギー
変わり者化合物
化学構造と性質
命を支える
生命体を作る化合物
天然品から工場生産へ
プラスチック
生命の力を利用するものづくり
無機化合物
健康と化学
自然と化学
生命の維持、活動
先端技術と化学
著者等紹介
太田博道[オオタヒロミチ]
1942年大連生まれの新潟県出身。現在大学教育質保証・評価センター幹事、慶應義塾大学名誉教授、長崎県立大学名誉教授。理学博士。おもな研究テーマは、生体触媒を活用する有機化学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ねこ
112
慶應大学と長崎大学の名誉教授の太田博道さんが身近な化学に関する事を75話見開きで解説されています。内容は中学生でも分かるよう噛み砕いてありますが、ベンゼル環の「構造式」は多く出てきます。あの、六角形と元素記号など書いてあるやつです。改めて化学とは先人の知恵と努力の積み重ねで私たちは豊かな生活が享受できている事が実感できました。海に漂うマイクロプラスチックや大量破壊兵器など、化学は悪者にされがちですが使う側の人間に大きな問題があると感じます。そして間違った事を解決できるのも化学だと私は信じています。2022/10/11
☆よいこ
69
化学雑学。「化学物質」のイメージは悪い。しかし地球宇宙にあるもの全ては化学物質であり、それが天然か工場で生産された物なのかで善し悪しは言えない。「化学」「化学物質」について知ることで、様々な物事を別視点でみれるようになるかもしれない▽光って何?/光合成について/アンモニア・アスピリン/発酵と腐敗/医薬品の働き/蛍はなぜ光る?・光る生物/ビタミン・ミネラル/目が見えるしくみ/フェロモン/LED/リチウムイオン電池▽タイトルだけ見るととても魅力的だが、なかなかの専門用語羅列。理系高校生か大学生以上向け2022/11/05
てぃうり
4
見開き一頁で簡潔に分かりやすい化学。テーマも興味深い。が、ひとつひとつは結構自分には難しかった2022/10/24
ちゃの
2
大学に入って感じたこの世界全部化学じゃんという感覚が言語化されたような本。大学で習っていることを簡単に解説されていてとても面白かった。2023/05/08