出版社内容情報
私たち人間が,ほかの生物の進化速度を増大させているというショッキングな事実を,ユーモアを交えながら,さまざまな事例を取り上げて紹介.未来に向けてこれからどう行動すべきか考えさせられます.絶滅に瀕する生物たちを救う活動もとても興味深く,前向きな気持ちにさせてくれます.
内容説明
人類がいかに生物のDNAを改変し、生命の運命を書き換えてきたかが本書のテーマだ。わたしたちはオオカミをチワワに変え、セキショクヤケイから派手なニワトリをつくりだした。クモの遺伝子をヤギに、サンゴの遺伝子を熱帯魚に組み込んだ。遺伝子組換えペットを飼い、遺伝子組換えサケを食べることも可能になった。地球規模で人類の支配が強まるにつれ、その波紋は身近なものから地の果てにいるものまで広がり、あらゆる生物に影響を与える。ピズリーベアのような新たな交雑種が生まれ、未知なる系統の動植物が環境変化に対処しようと、超高速で進化している。「精子コプター」、サンゴの人工授精、デンマークにゾウを解き放つ計画…。ヘレン・ピルチャーは研究者たちと対話を重ねながら、科学的思考を武器に、人類と自然界の変わりゆく関係を描きだし、わたしたちは生命の未来をよりよいものに変えられると本書で訴える。
目次
おなかを見せたオオカミ
戦略的ウシと黄金のヌー
スーパーサーモンとスパイダー・ゴート
ゲーム・オブ・クローンズ
不妊のハエと自殺するフクロギツネ
ニワトリの時代
シーモンキーとピズリーベア
ダーウィンのガ
サンゴは回復する
愛の島
ブタと紫の皇帝
新しい方舟
著者等紹介
ピルチャー,ヘレン[ピルチャー,ヘレン] [Pilcher,Helen]
細胞生物学の博士号をもつ、科学とコメディーのライター。元Nature誌の記者で、現在は生物学、医学、そして一風変わった分野を専門にし、ガーディアン、ニューサイエンティスト、BBCワイルドライフなどに寄稿している。以前に執筆した“Bring Back the King”(Bloomsbury Sigma(2016))は、ラジオ2の「Fact not Fiction」(虚構でない真実)ブック・オブ・ザ・ウィークに選ばれ、コメディアンのサラ・パスコーから「最も面白い科学」と評された
的場知之[マトバトモユキ]
翻訳家。1985年大阪府生まれ。東京大学教養学部卒業。同大学院総合文化研究科修士課程修了、同博士課程中退(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
やいっち
zoe
スプリント
jackbdc
乱読家 護る会支持!
-
- 和書
- わがままな選択