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出版社内容情報
画家の評価、作品の解説、生涯と時代を対照した年表に最前線の研究成果を生かし、全32図で画家の全貌をつかむ。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
財布にジャック
44
東京都美術館へ「バベルの塔展」を観に行く前に、作品の予習のために再読しました。ウィーンで観た大バベルに比べて、今回の小バベルはどうかなとワクワクしながら読みました。2017/04/28
こきよ
14
精緻な世俗描写や、遠大な群像は西洋絵画史に於いても白眉であろうか。中世世界に伝わる教訓や、諺を随所に散りばめた(または主題とした)民衆目線の画題は、当時の生活を知る上での、いわば百科事典的な役割を持ち興味深いですね。2014/05/25
白義
9
神話の英雄イカロスの墜落も普通に生きる同時代のおっさんにはどうでもいいこと。そんな残酷な真実、教訓を絵の構図でパーフェクトに表現したこの画家が民衆画家とも言われるのは、まさしく英雄史観や知識人の世界から切り離された、賑やかで猥雑で汚いが世俗の世界の、いかなる公式にも回収されないたくましい知恵を作品として結晶化したからだろう。ことわざを絵にするのも、世俗知、ユーモア、想像力を一緒に結晶化するのに最適だからか。一方、ボスから受け継いだ怪物たちの乱舞やバベルの塔など壮大で厳格な作品も一級で、スケールが大きい画家2017/02/18
oz
6
初読。ブリューゲル(1525〜1569)はベルギーの画家。その生涯に不明な点が多く、画工として青年期を過ごした後、イタリア旅行を経て自らの作品を発表するようになったとされる。農民や生活を主題にとることが多く、農民画家とも呼ばれる。人文主義者達との交流を経て、細密な描写で百科全書的に情報や教訓を盛り込む作風を確立する。それら無秩序な情報をボスに学んだ均質な遠近法による画構成で統御し、人物と風景の調和を目指した。作品は風俗・文化史的な資料価値も有している。また、ブリューゲル一族からは多くの画家が輩出された。2015/05/03
11Nendo11
0
ヒエロニムス・ボスとの対比が興味深い2020/09/13