医療を変えるエクソソーム―生体機能から疾患メカニズム、臨床応用まで

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  • サイズ B5判/ページ数 231p/高さ 26cm
  • 商品コード 9784759819786
  • NDC分類 491.11
  • Cコード C3045

出版社内容情報

細胞間情報伝達を担うエクソソームは,その生理機能から疾病とのかかわりが大きく,バイオマーカー,リキッドバイオプシーなどの医療・創薬分野への応用が期待され,世界中で注目されている.本書はエクソソームを研究する,あるいは研究を始めようとする学生や研究者が,これまでに蓄積された知見を体系的に知るための成書.分析方法から応用事例,市場価値まで,エクソソームの全般的な内容がまとめられた,入門的かつ実用的な一冊.

Part?.エクソソーム概論(エクソソーム発見の歴史と機能解明における研究のマイルストーン/エクソソームの構成成分/エクソソームの産生機構と取り込み機構/生体内体液に含まれるエクソソーム) 



Part?.エクソソーム分析技術(エクソソーム回収法/エクソソーム検出法および解析法/データベースの利用) 



Part?.エクソソームがかかわる生理機能(間葉系幹細胞による組織修復におけるエクソソームの役割/神経伝達にかかわるエクソソーム/免疫システムとエクソソーム/細胞老化とエクソソーム/受精・妊娠・出産にかかわるエクソソーム/植物の視点から見るエクソソーム/細菌が分泌するエクソソーム/ウイルス感染とエクソソーム) 



Part?.エクソソームと疾患(がんにかかわるエクソソーム/呼吸器疾患にかかわるエクソソーム/循環器疾患にかかわるエクソソーム/感染症とエクソソーム/膠原病とエクソソーム/神経変性疾患の病態発現にかかわるエクソソームの働き/代謝性疾患とエクソソーム/腎疾患にかかわるエクソソーム) 



Part?.エクソソームの診断・治療応用(エクソソームを利用したがんバイオマーカーの開発/エクソソームを利用したがん以外の疾患マーカーの開発/エクソソームを用いたDDSの開発/エクソソームを標的とした治療薬の開発/エクソソームがつくり出す新たな市場)

落谷 孝広[オチアイ タカヒロ]
編集

吉岡 祐亮[ヨシオカ ユウスケ]
編集

目次

1 エクソソーム概論(エクソソーム研究の歴史とマイルストーン;エクソソームの構成成分―タンパク質、核酸、脂質とその他の代謝物 ほか)
2 エクソソーム分析技術(エクソソーム回収法―ゴールデンスタンダードの超遠心法から便利なキットの活用法まで;エクソソームの検出法および解析法―エクソソームの形態からその特性解析まで ほか)
3 エクソソームがかかわる生理機能(間葉系幹細胞による組織修復におけるエクソソームの役割;神経伝達にかかわるエクソソーム ほか)
4 エクソソームと疾患(がんにかかわるエクソソーム;呼吸器疾患にかかわるエクソソーム ほか)
5 エクソソームの診断、治療応用(エクソソームを利用したがんバイオマーカーの開発;エクソソームを利用したがん領域以外の疾患バイオマーカー開発 ほか)

著者等紹介

落谷孝広[オチヤタカヒロ]
国立がん研究センター研究所分子細胞治療研究分野プロジェクトリーダー兼東京医科大学医学総合研究所基盤研究領域分子細胞治療研究部門教授。1957年生まれ。1988年大阪大学大学院博士課程修了後(医学博士)、米国ラホヤがん研究所(現・SFバーナム医学研究所)ポストドクトラルフェロー(神経分化の研究)などを経て現職。早稲田大学、星薬科大学などでも指導を行っている。また日本癌学会評議員、日本RNAi研究会運営委員、日本エクソソーム協会会長なども務める

吉岡祐亮[ヨシオカユウスケ]
国立がん研究センター研究所分子細胞治療研究分野研究員。1984年生まれ。2013年早稲田大学先進理工学研究科生命理工学専攻博士課程修了後(理学)、国立がん研究センター研究所分子細胞治療研究分野がん研究特別研究員を経て現職。研究テーマは、がんバイオマーカーの開発とエクソソームによる発がん、悪性化機構の解明。所属学会は日本癌学会、日本細胞外小胞学会(JSEV)、国際細胞外小胞学会(ISEV)、日本分子生物学会(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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ポレ

10
エクソソーム研究の最新動向を網羅した、研究者向けの専門書。5400円で購入したてまえ意地で読破した。が、疲れたあー。研究者やサイエンスライターが手がける、一般に向けた科学書のありがたみをしみじみ感じる。エクソソーム研究の中心は、がん治療という印象を受けた。予後に大きく影響する転移を阻害する治療法や、がん細胞由来のエクソソームに含まれるがん抗原によるがん免疫療法、エクソソームを利用した早期がん診断など、大きな可能性を秘めている。2018/09/12

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