内容説明
ロサンゼルスの街にうずまく犯罪、欲望、友情、ロマンス…謎解きの鍵は数学にあり!人捜しから殺人まで、さまざまな事件に挑む私立探偵フレディが、相棒ピートとともに、数学を駆使して事件を解決していく短編ミステリー小説集。
著者等紹介
スタイン,ジェイムズ・D.[スタイン,ジェイムズD.] [Stein,James D.]
カリフォルニア州立大学ロングビーチ校数学の名誉教授
藤原多伽夫[フジワラタカオ]
翻訳家、編集者。1971年三重県生まれ。静岡大学理学部卒業。科学、探検、環境、考古学など幅広い分野の翻訳と編集に携わる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たち
35
女子中学生の部活の試合すら賭け事にしてしまうアメリカってどうよ?と、少し呆れましたけども、話は面白いです。巻末の数学的な解説は難しかったですが、『アローの不可能性定理』や『巡回セールスマン問題』など、とても興味深く読めました。続きないのかな?2020/08/04
キミ兄
3
作中に登場するのは数学と言うよりは算数といったところだが、巻末に各々の数学的な背景が示されている。うん。やりたかったことはわかった(笑)人物造形はいいんだけどな~。☆☆。2018/05/17
GOTI
3
☆☆★アメリカの人気テレビシリーズ「NUMB3RS 天才数学者の事件ファイル」に使われている数学はとても難解ですが、本作では小中学生でも理解できる程度なので、さほど頭を悩ますことなく読み進めることができました。「探偵フレディの・・・」と題していますが数学的思考をもって解決に導いているのは、相棒のピートです。巻末に数学解説があります。こちらもなかなか面白い。2018/02/11
キエリボウシミミズク
3
ニューヨークからL.A.に流れてきた私立探偵フレディ。彼の元に舞い込む事件にはなぜかいつも数学的考え方がつきまとう。短編小説好きの数学者が、小説仕立てで数学の面白さを紹介した作品。数学とは言いながら別に難しい話ではなく、あえて言うなら、小学校算数の応用程度というか中学受験のために取り組む問題とダブるものがほとんど。一方でモンティ・ホール問題を扱った一編もあり、読み物としては楽しい。2018/02/03
mercury
2
最初、数学の教養課程の教科書にしようとして書かれたが、出版社の都合でお蔵入りになっていたものにてをいれたとこのと。ブール代数、パーセントの計算、平均値と割合、確率、統計、ゲーム理論など楽しいストーリ仕立てで取り上げている。短編小説もちょっと無理があるかなと思わなくはないが楽しい。詳しいことを知りたい人のための補足もあり、お薦めできる本。2018/08/29