教養としての化学入門―未来の課題を解決するために

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  • サイズ B5判/ページ数 287p/高さ 26cm
  • 商品コード 9784759818291
  • NDC分類 430
  • Cコード C3043

出版社内容情報

なぜ化学を学ぶのか---   科学リテラシーと科学的方法や批判的思考力を身につけるための一冊.現代社会のさまざまなトピックからふさわしいテーマを選び,導入で化学にまつわる「おはなし」を紹介.ついで化学がそのトピックにどうにかかわるかを,「化学の概念」を織り交ぜながら解説する.化学(科学)のリテラシーや批判的思考力を養うことに重点が置かれ,化学の本質や面白さを実感できる構成となっている.ニュースに登場する科学を理解するための書.非化学系向けの化学のテキストに.



第1章 化学のおはなし:科学的方法:考える,測定する,また考える

1.1 科学的方法とは

1.2 きわめて大きい,あるいはきわめて小さい数を扱うとき

1.3 メートル法:単位の換算と次元解析

1.4 測定値のあれこれ

The green BEAT 平均海面をどうやって測定するのだろう

第2章 原子:原子とそのなかに潜むもののすべて

2.1 原子:万物の基礎

2.2 周期表をざっと見てみよう

2.3 なぜ中性子は重要か

2.4 電子:化学者にとって最も重要な粒子

2.5 光と原子との相互作用

natureBOX 光害

The green BEAT 電球は改良されたといえるだろうか?

第3章 すべてのもの:物質を体系づけ,分類するには?

3.1 自然界で元素はどのように分布しているか

3.2 周期表を旅する

3.3 物質を分類する

3.4 化合物と化学式

3.5 物質が変化するとき

natureBOX 金の採鉱にかかわる問題

The green BEAT e-ゴミ

第4章 化学結合:原子を束ねる力を理解するために

4.1 オクテット則

4.2 化学結合入門

4.3 イオン結合

4.4 共有結合と結合の極性

4.5 金属における結合

4.6 二つの原子間の結合の種類を決める

natureBOX 体臭を減らすのに銀ナノ粒子を用いるべきか



第5章 炭素:炭素,有機分子とカーボンフットプリント

5.1 炭素はなぜ特別なのか

5.2 グラファイト,グラフェン,フラーレンと多重結合

5.3 有機分子を理解する

5.4 代表的な有機官能基

natureBOX カーボンフットプリントを評価する

The green BEAT 炭素固定と炭素除去



第6章 気体:大気中の気体とそのふるまい

6.1 気体の性質

6.2 圧力

6.3 気体に影響する変数:モル,温度,体積,圧力

6.4 気体の法則:序論

natureBOX 気相の誘引分子

The green BEAT 気体を検知する役目をもつハチ



第7章 化学反応:化学変化をどう追跡するか

7.1 火花! テルミット反応

7.2 原子の計算

7.3 化学量論

7.4 現実の世界での化学反応

natureBOX 二つのオゾンホール

The green BEAT 雌牛の鼓張と地球温暖化



第8章 水:水は人間と地球にとって不可欠なのか?

8.1 ウォーターフットプリント

8.2 液体の水の性質

8.3 相の変化I:水と氷

8.4 相の変化II:水と水蒸気

natureBOX 鳴く鳥と水素原子

The green BEAT 飲み水に何かを加えるべきか?



第9章 塩と水溶液:塩の性質 : 塩はどのように水と相互作用するか

9.1 復習:塩の性質

9.2 多原子イオン

9.3 イオンの水和

9.4 濃度と電気分解

9.5 浸透と濃度勾配

natureBOX 水から飛び出る魚

The green BEAT ピンク色の塩,ハロバクテリア,新しいエネルギー源



第10章 pHと酸性雨:酸性雨と私たちを取り巻く環境

10.1 水の自動イオン化

10.2 酸,塩基,pH スケール

10.3 酸性雨?:硫黄による汚染物質

10.4 酸性雨?:窒素による汚染物質

10.5 酸性雨の影響

natureBOX ビネグレット大会堂

The green BEAT ヒッピー,アースデー,酸性雨?



第11章 原子力:核化学の基礎

11.1 核反応の性質

11.2 原子核からのエネルギー

11.3 すばらしい半減期

11.4 生体と放射能

natureBOX ゴミを捨てるのは誰か

The green BEAT 原子力発電所は十分に安全か?



第12章 エネルギー・電力・気候変動:電力を発生させ,エネルギーを保存する新しい方法

12.1 エネルギーと電力

12.2 化石燃料:化石燃料とはなにか,それはどこから得られるか

12.3 化石燃料と気候変動

12.4 新しい環境基準に対応する

12.5 エネルギーを水素分子のなかに蓄える

12.6 太陽からのエネルギー

natureBOX 氷床コアの測定

The green BEAT インターネットのサーバファームのエネルギー使用量



第13章 持続可能性とリサイクル:資源の利用・再利用のためのよりよい方法をめざして 

13.1 持続可能性とは何か?

13.2 プラスチックとは何か?

13.3 ポリマーの物理的性質

13.4 リサイクル可能,持続可能なプラスチック

natureBOX 紙はリサイクルすべきか?

The green BEAT ゴミ集積場,紙,使い捨てボトルの脅威



第14章 食べ物:私たちが口にする食品の生化学

14.1 タンパク質:最も重要な栄養素

14.2 タンパク質はどのようにつくられるか

14.3 遺伝子工学とGMO

14.4 炭水化物

14.5 脂肪

natureBOX 天然オレンジジュースの終焉

The green BEAT トランス脂肪とバイオディーゼル



キンバリー・ウォルドロン[キンバリー ウォルドロン]
Kimberley Waldron

竹内 敬人[タケウチ ヨシト]

内容説明

解決すべき現代社会のトピックと化学とのかかわりがある―現代社会の課題を知り、それに立ち向かうために知っておくべき概念を学ぶ。科学リテラシーを習得できる―科学的に考え、理解するために必要最低限の知識、科学リテラシーを習得できる。科学的方法や批判的思考力が身につく―証拠や事実に基づいて、理論的あるいは批判的に考える力が身につく。科学者について知ることができる―現代社会のなかで、科学者がどのように考え、行動し、研究を進めているかがわかる。

目次

化学のおはなし―科学的方法:考える、測定する、また考える
原子―原子とそのなかに潜むもののすべて
すべてのもの―物質を体系づけ、分類するには?
化学結合―原子を束ねる力を理解するために
炭素―炭素、有機分子とカーボンフットプリント
気体―大気中の気体とそのふるまい
化学反応―化学変化をどう追跡するか
水―水は人間と地球にとって不可欠なのか?
塩と水溶液―塩の性質:塩はどのように水と相互作用するか
pHと酸性雨―酸性雨と私たちを取り巻く環境
原子力―核化学の基礎
エネルギー・電力・気候変動―電力を発生させ、エネルギーを保存する新しい方法
持続可能性とリサイクル―資源の利用・再利用のためのよりよい方法をめざして
食べ物―私たちが口にする食品の生化学

著者等紹介

竹内敬人[タケウチヨシト]
1934年東京都生まれ。1960年東京大学教養学部教養学科卒業。1962年東京大学大学院化学系研究科修士課程修了。1970年東京大学教養学部助教授。1984年東京大学教養学部教授。1995年神奈川大学教授。この間、放送大学客員教授(1992~2000)、国際教養大学客員教授(2005~2009)を歴任。現在、東京大学名誉教授、神奈川大学名誉教授。理学博士。専門は有機合成化学、物理有機化学、化学教育(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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