出版社内容情報
原子・分子の中を1京分の1秒スケールで動き回る電子をレーザー光で直接観測できるようになった.化学反応の積極制御や超高速情報処理も期待できる.このような光-原子(分子)結合系の動的挙動に,第一線の研究者が,理論と実験両面からアプローチ,わかりやすく解説する.
1章 アト秒光パルス発生の理論(ポンデロモーティブエネルギー/強レーザー場中のイオン化)
2章 アト秒領域のダイナミクス―トンネルイオン化の数理(一様静電場中の水素様原子/一様静電場中の原子・分子)
3章 アト秒光パルス発生の実験(超短パルス高出力レーザー/高次高調波の発生)
4章 アト秒光パルスの応用研究(アト秒光パルスの計測法/アト秒光パルスを用いた超高速分光)
5章 アト秒精度の極限コヒーレント制御(二原子分子の電子振動波束/ダブルパルス励起による波束干渉制御)
目次
第1章 アト秒光パルス発生の理論(ポンデロモーティブエネルギー;強レーザー場中のイオン化;高次高調波発生)
第2章 アト秒領域のダイナミクス―トンネルイオン化の数理(一様静電場中の水素様原子;一様静電場中の原子・分子;最近の進展)
第3章 アト秒光パルスの発生の実験(超短パルス高出力レーザー;高次高調波の発生;高次高調波によるアト秒光パルスの設計)
第4章 アト秒光パルスの応用研究(アト秒光パルスの計測法;アト秒光パルスを用いた超高速分光)
第5章 アト秒精度の極限コヒーレント制御(二原子分子の電子振動波束;ポンププローブ法による時空間波束密度分布の計測;分子の振動固有状態を用いた波束の時間発展の観測;強レーザー誘起量子干渉;気相孤立系から凝縮へ)
付録
著者等紹介
大森賢治[オオモリケンジ]
1962年熊本市生まれ。1987年東京大学工学部卒業。1992年東京大学大学院工学系研究科博士課程修了。同年、東北大学科学計測研究所助手、2001年東北大学多元物質科学研究所助教授を経て、自然科学研究機構分子科学研究所光分子科学研究領域教授・研究主幹。工学博士。研究テーマは量子‐古典境界の探求と、物質の波動性に基づく量子工学の推進。2007年日本学士院学術奨励賞、同年日本学術振興会賞、2009年アメリカ物理学会フェロー表彰、2012年フンボルト賞他受賞多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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