DOJIN選書
フェイクニュースを科学する―拡散するデマ、陰謀論、プロパガンダのしくみ

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  • サイズ B6判/ページ数 191p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784759816792
  • NDC分類 070.14
  • Cコード C0355

出版社内容情報

虚偽情報お断り! 情報洪水の時代を生き抜くためのリテラシー2016年、米国大統領選挙を契機に注目を集めるようになったフェイクニュースは、いかにして拡散するのか。本書ではこの複雑怪奇な現象を「計算社会科学」という新しい分野から読み解く。偽情報を信じてしまう人間の認知特性、その情報を拡散させる情報環境の特徴、情報過多と注意力の限界などの側面からフェイクニュース現象の全体像を描き出し、メディアリテラシーやファクトチェックによる対抗手段の有効性を検討。大量の情報が飛び交う現代、偽ニュースに惑わされないために必読の1冊!

1.フェイクニュースとは何か(フェイクニュースの科学 ほか )
2.見たいものだけ見る私たち(みんなからの影響 ほか )
3.見たいものしか見えない情報環境(?がこだまする部屋 ほか )
4.無限の情報、有限の認知(情報過多世界 ほか )
5.フェイクニュースの処方箋(偽ニュースを見抜くスキル ほか )
情報生態系の未来


笹原 和俊[ササハラ カズトシ]
著・文・その他

内容説明

2016年、米国大統領選挙を契機に注目を集めるようになったフェイクニュースは、いかにして拡散するのか。本書ではこの複雑怪奇な現象を「計算社会科学」という新しい分野から読み解く。偽情報を信じてしまう人間の認知特性、その情報を拡散させる情報環境の特徴、情報過多と注意力の限界などの側面からフェイクニュース現象の全体像を描き出し、メディアリテラシーやファクトチェックによる対抗手段の有効性を検討。大量の情報が飛び交う現代、偽ニュースに惑わされないために必読の1冊!

目次

第1章 フェイクニュースとは何か
第2章 見たいものだけ見る私たち
第3章 見たいものしか見えない情報環境
第4章 無限の情報、有限の認知
第5章 フェイクニュースの処方箋
終章 情報生態系の未来

著者等紹介

笹原和俊[ササハラカズトシ]
1976年福島県生まれ。2005年東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了。博士(学術)。現在、名古屋大学大学院情報学研究科講師。科学技術振興機構さきがけ研究者(兼任)。専門は計算社会科学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

きいち

30
いま必要とされる良書。「計算社会科学」を専門とする著者が、なぜフェイクニュースがここまで猛威を振るうのか、手短に、でも丁寧にまとめてくれる。要因は大きく3つ、1)見たいものしか見ない私たちの認知の偏り 2)見たいものしか見えなくなってる情報環境(同じ意見の人ばかり周りにいるエコーチェンバーとSNSのアルゴリズムによる) 3)希少な注意力を上回る情報過多な状況。そのうえで、メディアリテラシー教育、ファクトチェック、法による規制という3つの処方箋を掲げる。◇意志では何ともならないことを前提に考えることが肝要。2019/01/30

チャーリブ

21
トランプ前大統領が自分に対する批判的な報道に対して事あるごとに「フェイクニュース」のレッテルを貼っていたのは記憶に新しい。本書はそのフェイクニュースを各種の数値データに基づいて分析したものだが、結論としては「誤情報は事実よりも遠く、深く、早く、幅広く拡散する」ということが分かっている。フェイクニュースは、ネット社会の大きな脅威となっているが、それに対して、私たちもメディアリテラシーを高める必要があると本書は指摘する。将来的には個人もAIアプリを活用して「真実らしさ」をチェックできるようになるのではないか。2021/09/20

hk

21
「ウワサの拡散量=話題の重要性×状況のあいまいさ」いわゆるウワサの公式は非常に有用。これは是非とも頭に叩き込んでおきたい。「認知バイアス=認知特性」なるほどバイアスを特性と訳すのは面白い。この機会に「特性」という語彙を意図的に使うようにして頭の中に定着させたい。もう一つ「確証バイアス」というフレーズも「相互確証破壊」と束ねて海馬に刷り込んでおこう。2019/02/08

19
ツイッタで、今の私たちが得る情報量は江戸時代の何万倍にもなるみたいな主旨のツイートを見て、確かに会ったこともない人の今日の晩ご飯のメニューまで知ってるもんな(毎日晩ご飯の写真をあげてくれる人が好きなのだ)となったんだけど、入ってくる情報が増えまくっても、それを処理する私たちの注意力は有限という事実をまず理解すべきとのこと。SNSで自分がフォローしたり追いかけたりする人はやはり自分と同じような趣味思考を持つ人になりがちなので、きちんとわきまえること。ウン、確かに私のTL、明日にでも室町幕府が開かれそう。2019/01/09

ジュール

7
科学的にフェイクニュースを検証。まさに納得。私たちは知らないうちに、仲間内の情報に偏り、違う見方はそれが事実であっても信じない。 エコーチェンバーとフィルターバブルはまさに知見。対抗策は自分とは違う意見にも耳を傾けること。多様性か? あとはメディアリテラシーの強化と、E.S.C.A.P.Eを心掛けよう。2019/03/01

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