出版社内容情報
私がこの本でもっとも述べたいことは,絶対音感があまり音楽的とはいえない能力だということである.それどころか,それはへたをすると音楽にとって好ましくないように働くことさえもあるというのが私の考えだ.(はじめにより)
優れた音楽家には不可欠の能力と思われがちな絶対音感.しかし,科学的な実験が示す事実は,そんなイメージとは反対のものだった.本書では絶対音感研究の第一人者が,データに基づき,現在までにわかっていることとそうでないことを明らかにする.さまざまな逸話や誤解,俗説を超え,絶対音感の真実をめぐる冒険.
1.絶対音感とは何か―絶対音感の概念をめぐる神話
2.音楽的ピッチ
3.絶対音感の事実―実験から明らかになったこと
4.絶対音感を持つ人はどのくらいいるのか
5.絶対音感は音楽をするうえで役に立つか―〈絶対音感=音楽的才能〉という神話
6.絶対音感を持つ音楽家―モーツァルトの絶対音感の神話
7.絶対音感を持つ人の相対音感
8.絶対音感はどのように生じるのか―遺伝と経験をめぐる神話
内容説明
優れた音楽家に不可欠な能力と思われがちな絶対音感。しかし、科学的な実験が示す事実は、そんな一般的なイメージに反するものだった。絶対音感研究の第一人者が、巷にあふれる神話のほんとうの姿を、データに基づきながら解き明かす。
目次
第1章 絶対音感とは何か―絶対音感の概念をめぐる神話
第2章 音楽的ピッチ―音楽を構成する基本要素
第3章 絶対音感の事実―実験から明らかになったこと
第4章 絶対音感を持つ人はどのくらいいるのか
第5章 絶対音感は音楽をするうえで役に立つか―“絶対音感=音楽的才能”という神話
第6章 絶対音感を持つ音楽家―モーツァルトの絶対音感の神話
第7章 絶対音感を持つ人の相対音感
第8章 絶対音感はどのように生じるのか―遺伝と経験をめぐる神話
著者等紹介
宮崎謙一[ミヤザキケンイチ]
1950年、新潟県生まれ。79年、東北大学大学院文学研究科博士課程(心理学専攻)で単位を取得後、山形女子短期大学幼児教育科講師、新潟大学教養部講師、同助教授、新潟大学人文学部助教授を経て、新潟大学人文学部教授。専門は認知心理学、聴覚心理学、音楽心理学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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