内容説明
本書は、立体化学の基本的なところについて解説を加えたものである。とくに用語の定義と反応とのかかわりに着目し、前者は立体配座、立体配置、立体中心、幾何異性、プロキラリティーなどに、そして後者は二重結合への付加や求核置換反応などに焦点をあてている。さらに、炭素原子以外の立体中心や酵素とのかかわりにも触れている。
目次
1章 単純な分子―混成、立体配座、立体配置
2章 キラル分子―一つの立体中心
3章 二つ(あるいはそれ以上の)立体中心をもつ分子
4章 炭素‐炭素と炭素‐窒素二重結合の立体化学
5章 立体中心炭素をもたないキラリティー
6章 環状構造における立体異性
7章 飽和炭素上での置換反応
8章 プロキラリティー、エナンチオトピックやジアステレオトピックな置換基および面―立体化学へのNMRスペクトルの使用
著者等紹介
石川勉[イシカワツトム]
1949年神奈川県生まれ。1972年千葉大学薬学部卒業。1972年千葉大学薬学部教職員(採用)。現在、千葉大学大学院薬学研究院教授。専門は薬品製造学(医薬化学)。薬学博士
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