出版社内容情報
《内容》 薬学を学ぶ人たちに、最低限知っていて欲しい物理化学の内容を取りあげて、できるだけやさしく、簡潔に解説。将来、生物物理、製剤学、あるいは分析化学を学ぶための橋渡しの役割を担う。各章末には国試対策を見すえた演習問題を掲載し、それらについての丁寧な解答が添えられている。広範囲の分野を、ポイントを押さえて著された薬学のための物理化学入門教科書・参考書。
《目次》
1.原子と分子 2.気体(理想気体の状態方程式/実在気体の状態方程式/気体分子の運動論/他) 3.熱と仕事(熱力学第一法則/体積変化による仕事/内部エネルギー/エンタルピー/エントロピー/熱力学第三法則とエントロピー/他) 4.化学平衡とギブズ自由エネルギー(化学平衡/溶液の化学ポテンシャル/平衡定数の温度による変化/他) 5.相平衡と相転移(物質の状態/臨界状態/沸騰/水の状態図/二成分系の相律/蒸気圧降下、沸点上昇・融点降下/他) 6.溶液の性質(濃度の表現/理想溶液/溶解度/希薄溶液の性質/屈折率/旋光性と円二色性/他) 7.電解質溶液(溶液の電気伝導/モル伝導性/電解質溶液の性質/酸と塩基/他) 8.反応速度(化学反応速度/反応速度に影響する因子/他) 9.界面化学(気体と液体の界面/液体と液体の界面/固体と液体の界面/固体と気体の界面/他) 10.コロイド化学(コロイドとは/分類/生成法/性質/粒子の安定性)
内容説明
本書は薬学の基礎科目の一つとしての物理化学を学ぼうとしている学生のための教科書で、物理化学全般に関する入門書ではなく、あくまでも薬剤師として修得しておかなければならない限られた範囲の限られた内容とした。また、各章末ごとに国家試験問題などを例題的に収載し、その詳細な解答を載せて学生の自主的学習意欲の高揚に努めた。
目次
1章 原子と分子
2章 気体
3章 熱と仕事
4章 化学平衡とギブズ自由エネルギー
5章 相平衡と相転移
6章 溶液の性質
7章 電解質溶液
8章 反応速度
9章 界面化学
10章 コロイド化学
著者等紹介
西庄重次郎[ニシジョウジュウジロウ]
1939年兵庫県に生まれる。1966年神戸大学大学院理学研究科修士課程修了。現在、神戸薬科大学教授。専攻は医薬品と生体関連物質との相互作用。理学博士
石田寿昌[イシダトシマサ]
1946年奈良県に生まれる。1974年大阪大学大学院薬学研究科博士課程修了。現在、大阪薬科大学教授。専攻は薬品物理化学。薬学博士
岡部亘雄[オカベノブオ]
1942年東京都に生まれる。1970年大阪大学大学院理学研究科博士課程修了。現在、近畿大学薬学部教授。専攻は生体分子の構造と機能。理学博士
佐野洋[サノヨウ]
1943年京都府に生まれる。1973年京都大学大学院薬学研究科博士課程修了。現在、摂南大学薬学部教授。専攻は生体高分子の溶液物性。薬学博士
土井光暢[ドイミツノブ]
1959年大阪府に生まれる。1983年大阪大学大学院薬学研究科修士課程修了。現在、大阪薬科大学助教授。専攻はX線結晶構造解析。薬学博士
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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