内容説明
本書は、化学の世界を記録の面からとりあげてみた“化学ギネス”である。世界が注目している高温超伝導物質の臨界温度(Tc)の記録はもちろん、最強の磁石、世界一強い繊維、世界最強の毒など、全部で56件。テーマの範囲も物理化学から有機化学・生化学関連分野まで、化学のチャレンジングな話題を満遍なくとりあげている。
目次
物理化学編(世界で最も出力の高い放射光;人工的につくられた最も重い元素;最高の時間分解能をもつ分光法 ほか)
材料科学編(最も短波長のLEDと半導体レーザー;最も寿命の長い夜光材料;最もよく伸びるセラミックス ほか)
有機化学・生化学編(最もアルカリイオンを捕まえやすい物質;合成された最も複雑な有機化合物;最も高いTcをもつ有機超伝導体 ほか)
高分子化学編(最も水をよく吸う高分子;最もよく電気を通す高分子;世界で一番強い繊維 ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
まこてい
2
学生時代、先生から捨てると言われたので貰った本。表題の通り、物理化学、材料化学、有機化学・生化学、高分子化学における様々な世界記録が紹介されている。タイトルの割に内容はマジガチで学部生向けである。一発目から、Spring-8の性能が述べられて噴き出してしまった。カリックスアレーンとか数年ぶりに見た。やっぱり有機化学で取り扱う物質は美しいなぁ。個人的な意見として、初っ端物理化学はしんどいと思う。頑張れ、化学同人!2023/04/30
TsumuRi
1
1999年の本なので、多少中身は古いが、化学のいろいろな分野の成果をつまみ食いするのによい。内容はある程度専門的なので、化学の基本的分野をある程度さらった後の学部生向け、かな?2009/11/25
phmchb
0
改訂版、求む!