内容説明
核磁気共鳴現象が見いだされてから50年、いまではこのNMRという手法ぬきの有機化学の研究など、想像することすらまったく不可能である。最近では核酸や酵素のような大きな生体高分子の立体構造を定めたり、MRIという診断法として医療の現場で日常的に使われるなど、広い分野においてますます発展しつつある。本書は、はじめてNMRを使うという人たちが、できるだけ短時間にNMR法の基礎を理解し、実際に研究の現場で使いこなすことができるようになることを目的としている。
目次
1章 はじめてNMRに出会う人のために
2章 スペクトルを読みこなすためのNMRの常識
3章 装置を使いこなすためのNMRの常識
4章 パルスFT‐NMRを理解するために―数式を使わずに理解する
5章 二次元NMRを理解するために―新しいパルスFT‐NMR