出版社内容情報
《内容》 タンパク質や生体膜など,生体系の研究で重要な役割を担うコンピュータ・シミュレーション。第一線研究者が,その現状と展望に鋭く切り込む。
生体系の研究を行っている研究者,またその分野に興味を持っている学生すべてを対象とした専門書。
《目次》
座談会 コンピュータ・シミュレーションはどこまで生体系に迫れるか
I部 生体系のコンピュータ・シミュレーション手法
1章巨大システムの取り扱い
2章拡張アンサンブルの方法
3章分子シミュレーション用ソフトウェアの開発とその利用
4章分子動力学シミュレーションの並列計算
5章分子動力学専用計算機の開発
II部 タンパク質のコンピュータ・シミュレーション
6章タンパク質をめぐる疑問とシミュレーション
7章全原子模型のタンパク質のフォールディング
8章タンパク質の立体構造予測
9章ゲノム情報解析への応用
10章水中でのペプチド・タンパク質の自由エネルギー地形
11章タンパク質の水和と構造安定性
12章タンパク質のダイナミクス
13章タンパク質の熱安定性の計算ができるまで
14章タンパク質・核酸複合体
III部 生体膜のコンピュータ・シミュレーション
15章脂質二重層膜
16章生理活性分子と脂質膜
17章イオンポンプ,能動輸送
18章イオンチャンネル,受動輸送
IV部 創薬など応用研究をめざしたコンピュータ・シミュレーション
19章分子シミュレーションによる物質の生体膜透過性の予測は可能か?
20章ドッキングシミュレーションの創薬への応用
21章低分子・ペプチドからの創薬
22章オーダーメイド酵素創製をめざした分子設計
23章薬物設計の標的タンパク質とリガンドの自動ドッキング
内容説明
本書では、生体系のコンピュータ・シミュレーション研究において世界的にも第一線の研究を進めている日本の代表的な若手研究者を中心に執筆をお願いし、それぞれの分野における研究の現状と将来の方向性について鋭く切り込んでいただくことを目指した。1部では、生体系に対するコンピュータ・シミュレーションの方法論と、それに基づいたソフトウェア、ハードウェアの開発の現状を整理。2部では、タンパク質のコンピュータ・シミュレーションに話題を絞り、フォールディングや構造予測の問題、そして水中における安定性やダイナミクスについて考察。3部では、生体系においてもうひとつの重要なカテゴリーを構成している生体膜について議論する。4部では、創薬に代表される産業界での重要な応用研究について述べる。
目次
座談会 コンピュータ・シミュレーションはどこまで生体系に迫れるか
1部 生体系のコンピュータ・シミュレーション手法(巨大システムの取り扱い;拡張アンサンブルの方法 ほか)
2部 タンパク質のコンピュータ・シミュレーション(タンパク質をめぐる疑問とシミュレーション;全原子模型のタンパク質のフォールディング ほか)
3部 生体膜のコンピュータ・シミュレーション(脂質二重層膜;生理活性分子と脂質膜 ほか)
4部 創薬など応用研究をめざしたコンピュータ・シミュレーション(分子シミュレーションによる物質の生体膜透過性の予測は可能か?;ドッキングシミュレーションの創薬への応用 ほか)
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