出版社内容情報
《内容》 環境中の化学物質や薬剤などが生体に及ぼす有害性を検討する場合に,また広く現代の環境問題を考える場合に共通する最も重要な事項としての毒性の問題を,化学,工業化学,生化学,医学,薬理学,生理学などの広い視点から,要点を押さえながら,やさしくしかも簡潔に解説した環境毒性学の入門用教科書・参考書の決定版.現在この地球が直面している環境問題の全体的な視点についても理解できるよう,十分な解説がなされている. 《目次》 【主要目次】 1.環境(地球環境の現状/人間社会の課題/他) 2.薬理学の基礎概念(レセプターの概念/毒物の進入経路/他) 3.体外異物の代謝(第一段階代謝反応/エポキシド/グルタチオン/P-450/発がん前駆物質の活性化/他) 4.毒性に影響を与える要因(選択毒性/毒性試験/対外異物に対する応答の個体差) 5.化学物質の発がん性と変異原性(発がん過程/DNAと化学物質との相互作用/他) 6.大気汚染(都市環境汚染物質/オゾン層の破壊/二酸化炭素の放出と気候変化/他) 7.水質汚濁および陸地の汚染(水質汚濁源/鉛汚染/肥料と農薬/工業汚染物質/地下水汚染/他) 8.汚染防止対策(排出ガスの浄化/排水処理/有害廃棄物/他) 9.放射性物質による汚染(放射線/核エネルギー/他) 10.産業中毒(許容濃度と生物学的暴露指標/吸入毒性/アレルギー反応/腎毒性/他) 補遺(毒性試験/腎臓と肝臓の生理学/他)