内容説明
化学の呪文をとなえると見えてくる見えてくる生物たちの謎また謎。
目次
第1話 生物の関係を化学の目で見れば―ドードー絶滅の謎
第2話 愛のささやきにもいろいろ―昆虫の性フェロモン
第3話 植物の毒で身をまもる生物―アセビとヒョウモンエダシャクの奇妙な関係
第4話 植物の汁にくびったけ―ジャコウアゲハ産卵の謎
第5話 刺激と抑制、それは巧妙なメカニズム―チョウの産卵阻害物質
第6話 生物は化学物質から逃れられない―ジャコウアゲハの神秘にみちた一生
第7話 共進化という見えない糸―マメゾウムシの超能力
第8章 自然界は常にゆらいでいる―クローバーとカタツムリとの遭遇
第9話 生物進化の現場を見た人はいない―〈20世紀〉ナシに感染する不思議なカビ
第10話 自然はそう簡単に素顔を見せない―テントウムシの奇怪な行動
第11章 植物は生物にとって八百屋か薬屋か―虫たちのなんとも解せない話
第12章 汲めどもつきぬ生物の謎―ヘアペンシルに隠されたチョウの生態
第13話 化学物質だけが能じゃない―音や光で交信する雄と雌
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
iria
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化学生態学とは何か。生物の相互作用に化学物質が大きな役割を果たしている事例が並べられていた。彼らは様々なシグナルによって周囲を理解し行動を制御している。また生き残るための毒とコストのやりとりもある。化学生態学はフェロモンや食物の誘引物質、体内に蓄積し身を守ったりする化学物質を単離する。またそれだけでなく、進化的な意義の説明は推論にすぎない所もあるが、面白かった。一体どうしてそのような仕組みを手に入れたのかその謎に化学物質から一歩近づけるような気がして面白い。2013/10/21
yamakujira
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さまざまな生物の謎を解説した生態学の入門書。化学式なんかがでてくると腰がひけちゃうけれど、たしかに「不思議な物語」だな。 (★★★☆☆)