内容説明
人間は、人間としてしたいことをするのではなく、するべきことを為さなくてはならない。それが幸福である。
目次
老年の自由
人間力は会話力
若者よ、心躍る人生を!
生涯を賭けて磨く眼力
神の任命書
また、会う日まで―弔辞
著者等紹介
曽野綾子[ソノアヤコ]
1931年、東京生まれ。54年、聖心女子大学英文科卒業。79年、ローマ教皇庁よりヴァチカン有功十字勲章受章。93年、恩賜賞・日本藝術院賞受賞。97年、海外邦人宣教者活動援助後援会代表として吉川英治文化賞ならびに読売国際協力賞を受賞。98年、財界賞特別賞を受賞。1995年12月から2005年6月まで日本財団会長を務める。日本藝術院会員。2012年まで海外邦人宣教者活動援助後援会代表。日本文藝家協会会員。2009年10月から2013年6月まで日本郵政株式会社社外取締役(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ジャンズ
9
曽野さんの訃報に接した後の本。ずっとたくさんの著書の中で私を指南してくれた作家でした。いつも強く優しくぶれない姿勢。読みながら涙、涙でした。もうこの世にはいない、、、。たくさんの著書を読み返したい。ご冥福を祈ります2025/03/13
すうさん
6
家内の紹介で読んだ本。五木寛之は仏教、曽野綾子はカトリックを基盤にして晩年(まだご存命なので失礼)は沢山の随筆を書かれている。曽野綾子の作品や詳しい人生を知らずとも彼女を貫いている思想は短い文章のかなでも私にも届いた。彼女は「嘘をつく職業」として作家を続けながら、常に神と対峙して生きてこられたのだと思う。巻末に掲載された沢山の人への彼女の弔辞がそれを表している。それらはみな一生懸命に生きてきて帰天された人々への祝辞なのだ。私も神から与えられた命を、それが尽きるまで懸命に使わないといけないと思った。2021/08/19