目次
北京へ行った理由のエピソード
はじめに―北京10年、香港2年の生活から見えたもの
第1章 北京で見た香港
第2章 香港で見た香港
第3章 香港で見た北京
第4章 中国の未来
第5章 そして、日本はどうするか
おわりに―私の中で北京と香港が一本の線でつながった
著者等紹介
加藤嘉一[カトウヨシカズ]
1984年生まれ。静岡県田方郡函南町出身。山梨学院大学付属高校卒業後、北京大学へ留学。同大国際関係学院修士課程修了。上海復旦大学新聞学院講座学者、慶應義塾大学SFC研究所上席所員(訪問)、ハーバード大学ケネディースクール(公共政策大学院)、同大アジアセンターフェロー、ジョンズホプキンス大学高等国際問題研究大学院客員研究員、遼寧大学国際関係学院客員教授などを経て、2018年9月より香港大学アジアグローバル研究所兼任准教授。米ニューヨークタイムズ中国語版コラムニスト。楽天証券経済研究所客員研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
MioCastello
4
香港が名実ともに中国に同化させられていく経緯を多角的な観点から詳細に示した貴重な資料。世界中から非難を受けながら決して自らを曲げない彼らの国家戦略というか精神構造を理解出来れば、香港も南沙やウイグルと同様の命運にある事や次は尖閣諸島や台湾が同じ境遇に陥る危機にある事が容易に予想出来る。単純明快すぎてもはやこれを否定する人を逆に疑った方が良いレベルではないだろうか。我々はもっと隣人に対して関心を示した方が良い。皮肉にも孫氏の兵法の一節であるが「彼を知り己を知れば百戦危うからず」の精神だ。2021/05/05