地球生まれで旅育ち―ヤマザキマリ流人生論

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B40判/ページ数 207p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784759316759
  • NDC分類 726.1
  • Cコード C0095

内容説明

母や北海道という土壌、衝撃を受けた世界中の“いい女”、表現者としての覚悟、生きる意欲をもたらした芸術、複雑でパワフルな古代と現代のローマ人たち…。ヤマザキマリをつくり上げたバックボーンはここにある!!

目次

第1章 私の原点(運命を変えた芸術との出会い;この母にしてこの娘あり)
第2章 女性論―強さ、賢さ、美しさ。(世界基準のいい女;どこへいっても逞しい母;対して、男の生きざまは…)
第3章 表現論―生きることは表現すること。(職業としての表現者;旅とは表現することである)
第4章 芸術論―私を育むもの。(私を生かしてくれた文学;生活の中での芸術作品)
第5章 ローマ論―歴史を背負う人々。(想像力をかきたてられた時代;私の周りのローマ人の末裔)

著者等紹介

ヤマザキマリ[ヤマザキマリ]
漫画家。1967年、東京生まれ。17歳でイタリアに渡り、フィレンツェにて油絵を学ぶ。その後、エジプト、シリア、ポルトガル、アメリカを経て現在イタリア在住。『テルマエ・ロマエ』(KADOKAWAエンターブレイン)でマンガ大賞2010、および第14回手塚治虫文化賞短編賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

とよぽん

59
これまで何冊かヤマザキマリさんの著書は読んだけれど、本書は○○論、という腑分けで時間的にも空間的にも幅広~いエッセイだった。画業だけでなく、文学や歴史、政治や社会にも鋭い目が向けられて面白く、元気がもらえる。改めて、素晴らしい方だと思った。お母様も。2022/02/12

本詠み人

52
テルマエ・ロマエの作者さんとしてしか存じ上げず。先日、新作追っている中野信子さんとの共著を読み興味を持った。こちらのエッセイが初読。おもしろかった♪14歳で1ヶ月間ヨーロッパ一人旅(母の代参)その年の頃、そんな遠い外国へ行くなんて思ったことなかったから、びっくり🙀17歳からイタリアへ渡り、世界中ふらり旅もよくされてる様子。海外在住で異国経験値が高いので、わたしの知らないセカイがたくさん書かれてた。2021/08/03

ルピナスさん

51
ヤマザキマリさんの文章は、文頭から文末までエネルギッシュで表現にさぼった感が全くなく、読者の私の感情まで研ぎ澄まされて行く感じがする。私にもイタリアと日本を往復し音楽を専業としていた叔母がいるが、イタリアのトマトがどれだけ他国のそれに勝っているかを一方的に捲し立てる姿勢には、自分の話を被せるなんて私にはお手上げ。でもマリさんは表現力も度胸も本当に立派。悪口や噂も結び付きの一部で特別な威力を持たない世界。いじめがいもさっぱりないとは納得。あぁ、スッキリ爽快、本当に面白かった。イタリアに行ってみたいなぁ。2022/02/16

たま

33
著者初読み、と言うかいろんな媒体で拝見してお馴染み感はあるけれど、文章をちゃんと読んだのは初めて。シリアやキューバにも旅行されたと聞いた記憶があり、旅ものを期待していたのだが旅はあっさり触れられるだけ、原点、女性論、表現論、芸術論、ローマ論の項目で短文が集められ、パゾリーニの映画、開高健、口さがない知人とかが熱く語られる。この三つとも私は大嫌いですが、この三つにはそれなりに共通点があるし、こういうものに魅了され考えさせられることもあると思う。ヤマザキマリさんの趣味と主張がはっきり伝わって来る本だ。2021/05/04

Gemi

22
ヤマザキマリって…誰だっけ?聞いたことあるぞ?ということで借りてみた。あ、なるほど、あの「テルマエ・ロマエ」の作者ね。漫画は読んだことないけど映画は1も2も観たな。結構面白かった印象。しかしこの本、これと言って面白くなかったと言ってしまおう。だって内容がローマの歴史的なことが多くて、あまりというか殆ど興味が持てなかった。著者が14歳でいきなりヨーロッパ1人旅したってとこには凄いと思ったけども。その発端となる母も凄いけど。波乱万丈感は面白かったけど。やっぱり漫画家なんで漫画の方が面白いんだろうなと。2020/04/03

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/14055013
  • ご注意事項