がん専門医が、がんになって分かった大切なこと

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  • サイズ 46判/ページ数 200p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784759316636
  • NDC分類 494.5
  • Cコード C0095

内容説明

がんは運です。ただ、この運、不運を決めるのは、他でもないあなたです。

目次

序章 がん患者となった私―手術の一部始終を見続けていた(がんになると人の心はどう変わるのか;がんになって初めて知った患者さんの心理 ほか)
第1章 私は、自分のがんを見つけてしまった(肝臓ばかりを気にしていた「酒好き」の私;初期の兆候を放置してしまった ほか)
第2章 がんの真実(実際のところ、どのぐらいのがんが治るのか?;「がん放置」は間違っている ほか)
第3章 「がん」と折り合いながら生きる(QOLを重視した樹木希林さん;治療しながら働き続けた、ある社長 ほか)
第4章 がんになったがん専門医からのメッセージ(聖人君子でも“運悪く”がんになる;小児甲状腺がんから見える過剰診断の問題 ほか)

著者等紹介

中川恵一[ナカガワケイイチ]
東京大学医学部附属病院放射線科准教授。厚生労働省がん対策推進企業アクション議長。元厚生労働省がん対策推進協議会委員。文部科学省「がん教育」の在り方に関する検討会委員。1960年生まれ。85年、東京大学医学部卒業、同医学部放射線医学教室に入局。89年、スイスPaul Scherrer Institute客員研究員。2002年、東京大学医学部附属病院放射線科准教授。03年より、東京大学医学部附属病院緩和ケア診療部長を兼任。厚生労働省がん対策推進協議会委員、厚生労働省がん対策推進企業アクション議長、文部科学省「がん教育」の在り方に関する検討会委員を務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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trazom

28
自らエコー検査をして膀胱がんを発見し、内視鏡による切除手術をした体験記には大きな発見はないが、がんに対する先生の考え方が面白い。がんは「自分の死ぬ時期が大体いつ頃なのか」が分かる病気だから、「死を受け入れる時間」を用意してくれて、最後の時間に「生を完成させやすい」のだと言う。だから「死ぬならがんで死にたい」。そのためにも欧米並みの緩和ケアが必要だと著者は力説する。また、本書の中で、「がん治療は「敗者復活戦のない一発勝負」」という言葉が何度も出てくる。初回治療における意思決定が決定的に重要だと肝に銘じよう。2019/12/17

Shimaneko

9
著者がそうだったように、実際に告知/治療される当事者になってみないと分からないことって多々あると思うので、患者側として「がんの予習」がどこまで有効かは疑問だけど、知らないよりは知っといたほうがいいかもレベルの、むしろ医療者側に読んでもらいたい系。自分自身、先月のがん告知は青天の霹靂だったので、動揺具合はリアルに共感。余談ながら、1975年当時の和食が一番ヘルシーだったとゆー東北大大学院の実験が興味深い。2020/05/27

紫の煙

8
自分はがんにならない。そう思っている。思いたいから、思っているだけ。では、がんになると思って何が出来るだろうか。少なくとも正しい知識を持つ事は出来る。中川先生みたいな人に、診てもらいたいと切実に思う。2022/09/10

ぱんぷきん

1
癌疑いだが、豆腐メンタルなので癌になった際の心構えを知りたくて読んだ。著者は高齢で癌種も再発率は高いものの、5年後生存率でみると低くない膀胱癌ということで意識の違いはあるが、癌になって死にたいとの意見は救いになった。早期治療すれば治る一辺倒だとスキルス胃がんだったり、すい臓がんには全く救いのないアドバイスになるので…。日本の緩和ケアは不十分という点にも触れており、これは是非とも患者視点を取り入れて日本の癌医療を変えて欲しいところ。末期が穏やかなら癌だって確かに悪くない。癌の時間の猶予は個人的にデメリット。2024/01/09

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