出版社内容情報
産経新聞紙上での連載「モンテーニュとの対話」38回分を収録。耳触りのいい言葉に思考停止してしまいがちな日常に警鐘を鳴らす。「モンテーニュ」と耳にして、彼が具体的にどのような人物であるのか、はっきりと思い浮かべられる人はあまり多くないと思います。彼は宗教戦争の調停者として奔走し、公的な役割を果たすその合間、その内省を『随想録』として遺しました。
自己を徹底的に観察し、人間を形成するあらゆる要素を発見することを通して、社会を知ることをめざしていました。
豊臣秀吉と同時代の人間が書きのこしたこの書物が持つ価値は、400年の時を経た今もなお、まったく変わることはありません。
本書は、産経新聞紙上での連載「モンテーニュとの対話」38回分をまとめたものです。
著者はモンテーニュとの対話を通じて、「人間の望ましいあり方とは、宗教や習慣を盲目的に信じることなく、常に自由で批判的な精神を保持しそれを見つめられるようなあり方ではないか」と考えるに至りました。
耳触りのいい言葉に、つい思考停止してしまいがちな日常に警鐘を鳴らす、平成最後のクロニクルともいうべき一冊です。
桑原 聡[クワハラ サトシ]
著・文・その他
内容説明
“未完の書”が紡ぐその言葉は、あなたが笑顔で生きるヒントとなる。400年の時を超え、思索家モンテーニュの言葉が現代社会を撃つ。
目次
はじめに―自分のために生きるには
それでも理性に信頼を
世の中は直りにくい
真の愛国者が持つ強さ
スマホなんか大嫌い!
嗚呼、英会話コンプレックス
宗教を引きずり回す人間
不義密通は人間の業?
忍耐ばかりが能ではない
損得勘定を越えて生きたい〔ほか〕
著者等紹介
桑原聡[クワハラサトシ]
1957年山口県生まれ。産経新聞社で雑誌「正論」編集長や文化部編集委員などを歴任。2010~11年、日本大学芸術学部で「ポピュラーミュージック論」「村上春樹論」を講じる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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荏苒 byn