内容説明
がんは、コントロールできる病気です。国民病「がん」を飼いならす方法、そのすべて。
目次
第1章 「がん大国」日本(なぜ、日本は「がん大国」なのか?;働く世代にがん増加 ほか)
第2章 がんで死ぬ(納得して死を迎えるためには?;がんから見つめた生と死 ほか)
第3章 がんの壁 養老孟司・中川恵一対談
第4章 がんと生きる(私たちはどれだけがんを知っているのか?;がんの予防と対処の仕方 ほか)
第5章 がんと向き合う社会へ(「思い込み」に別れを告げよう;国を挙げたがんへの取り組み ほか)
著者等紹介
中川恵一[ナカガワケイイチ]
東京大学医学部附属病院放射線科准教授。厚生労働省がん対策推進企業アクション議長。元厚生労働省がん対策推進協議会委員。文部科学省「がん教育」の在り方に関する検討会委員。1960年生まれ。85年、東京大学医学部卒業、同医学部放射線医学教室に入局。89年、スイスPaul Scherrer Institute客員研究員。2002年、東京大学医学部附属病院放射線科准教授。03年より、東京大学医学部附属病院緩和ケア診療部長を兼任。厚生労働省がん対策推進協議会委員、厚生労働省がん対策推進企業アクション議長、文部科学省「がん教育」の在り方に関する検討会委員を務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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kasumi
5
養老孟司さんとの対談が面白い。やはり学者さんは、データに基づく理論があってブレないんだなぁ。 とはいえ、著者が「癌になるのは本人の生活が原因」がほとんどと言い切るのが、癌患者にとってはなんとも切ない。喫煙や大酒、健診を受けない、暴飲暴食というのはわかるけどさぁ。。良かれと思って発する言葉が人を傷つけるということを、関係ない専門書で感じるというのも感慨深い(笑)2018/11/18
もけうに
3
がん治療についての正しい知識が得られ、勉強になる。誤字脱字が多すぎるのがマイナス。養老先生との対談が面白い。安楽死をする医師の負担を考える。安楽死をそういう視点(”殺す”側)から議論されることって確かに無いなあ。2022/04/20
パキ
2
がんについてわかりやすく説得力ある説明で書かれている。がんに対して過度に恐れず油断せず、そんな心構えで向かうのが良いと読めた。 日本はがん対策の先進国かと思っていたらむしろ発展途上の方だったのに驚いた。他の国では年々減少しているが日本では増加傾向とのこと。2022/09/08