内容説明
「大丈夫よ」「ありがとう」妻のこのひと言が著者の野球人生を支えた。情に基づく理、理に基づく情が人を動かす。今こそ伝えたい「絆」の大切さ。
目次
まえがき 次の世代に伝えたい「絆」の大切さ
チームプレーの絆
出会いの絆
野球人生の絆
夫婦の絆
家族の絆
野村克也&沙知代対談 「縁」を愛によって「絆」に育てるのが人生だ
あとがきに代えて 「大丈夫よ」のひと言を残して
著者等紹介
野村克也[ノムラカツヤ]
1935年生まれ。現役時代は南海ホークス、ロッテオリオンズ、西武ライオンズで活躍。日本プロ野球界史上における、王・長嶋と並ぶ野球人。通算試合出場数と、通算安打数および通算本塁打数は日本プロ野球歴代2位。引退後はヤクルトスワローズ、阪神タイガース、アマチュア野球のシダックス、東北楽天ゴールデンイーグルスの監督を務めた。解説者時代にはデータを基にした「野村スコープ」を駆使し、投手の配給をほぼ100%的中させたのは有名。著書多数
野村沙知代[ノムラサチヨ]
1932年生まれ。野村克也の妻。2017年12月8日逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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チョビ
3
実は野村沙知代という人を私は知らない。ただ話題になる人だから、それだけすごい人だし、それでも別れないんだから野村監督には必要、つまりNBPにとって必要な人との認識ぐらい。この本にはその自画自賛と夫の無条件の評価しかない。それすらも野村夫妻が大切にしていた(る)「絆」であると認識。その絆を今はなく、今の日本人は他人の悪口を言って、自分を高めないことを嘆いている。自分を客観視できないということは不幸だが、自分もそうであるのだろう。素直に自分の今を認め、できる努力を。…できるかなあー???2018/06/05
Hiroyuki Fujiwara
2
楽天の監督をやっていた当時の本。夫婦それぞれの視点で書かれているので、二人の考えがよくわかった。絆という言葉がタイトルにある通り、夫婦、子育て、選手育成すべてにおいて貫かれているのは愛。最も印象的だったのは野村さんの恩人について。選手に対して「あいつらは俺を優勝させてくれたんだ。だから恩人だ」沙知代さんが義理固く人情に篤い人だと評している。草柳さんに出会い、本を読むようになり人間を変えたと言っている。引退後の講演活動、評論家時代の土台となり、監督就任へ活かされていることがわかる。数々の恩人もいたという。 2020/03/10
rubbersoul
0
「どういう人と出会うかによって、その人の運命が決まってくるとよく言われるが、そのとおりである。『生きていくうえで、その人は自分にとって必要な人か、必要でない人か、それをよく見極めて選びなさい』。これは付き合い始めたころに、よく沙知代から言われたことである。今でもこの言葉は、私が人を見る場合の基準になっている。もし必要な人だとすれば、原理原則を教えてくれる人なのか、直言してくれる人なのか、人生の師となってくれる人なのか、例の『三人の友』に照らして判断するようにしている」2024/09/05
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