内容説明
明治維新を成し遂げた英雄が、なぜ切腹して果てねばならなかったのか―。「征韓論」は誤解され、ねじ曲げられた。西南戦争は「大義なき内戦」ではない―西郷の思想に共鳴する著者がその悲劇的な生涯を限りない哀惜の念を込めて描く。
目次
プロローグ 夜明け前の美しさ
第1章 「敬天愛人」の震源地
第2章 明治維新のダイナミズム
第3章 廃藩置県、地祖改正、征韓論
第4章 西南戦争
第5章 西郷伝説、その神話
第6章 日本に蘇る「正気」
エピローグ 西郷隆盛の湯
著者等紹介
宮崎正弘[ミヤザキマサヒロ]
1946年金沢生まれ。82年『もうひとつの資源戦争』で論壇に。中国問題をはじめ、世界情勢の深部に斬り込み分布するレポートに定評がある。また、文芸評論家としての顔も持ち、三島由紀夫三部作は資料的価値が高いと文壇でも評価された。歴史関係の著者も多数執筆(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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flat
1
割と作者のエッセイのような文章も入っていて面食らう。それ以外は分かりやすく書かれているので余計に残念だと感じてしまう。2018/01/15
カナッパ、ユイッパ
1
最初の西郷の思想を記述している部分は、全く頂けない。参考にした文献の紹介と著者の独断だけで、大切な何故そのような結論に至ったかが描かれていない。従って西郷の思想が伝わってこない。 明治維新から西南戦争までは西郷の人柄を知ることが出来良く書かれているのですが、著者の取材旅行の記述は、本論とのつながりも薄く独りよがりで不要である。 最後は、西郷に関係ない(内容は悪くないが)著者の現代社会対するご意見です。2017/11/08