内容説明
14歳での欧州一人旅、17歳からのイタリア極貧留学生活、キューバでのボランティア体験、シングルマザーとしての異国での出産、年下イタリア人との結婚、姑と家事と漫画と格闘する日々…。何が起ころうとも、いつだってエネルギー全開!やりたいと思う事があったら動くしかないじゃない。どこへ行っても描くことにしがみつき駆け抜けてきた人生!
目次
第1章 私の原点(運命を変えた芸術との出会い;この母にしてこの娘あり)
第2章 女性論―強さ、賢さ、美しさ。(世界基準のいい女;どこへいっても逞しい母)
第3章 表現論―生きることは表現すること。(職業としての表現者;旅とは表現することである)
第4章 芸術論―私を育むもの。(私を生かしてくれた文学;生活の中での芸術作品)
第5章 イタリア論―ローマ時代を背負う人々。(想像力をかきたてられた時代;私の周りのイタリアの人々)
著者等紹介
ヤマザキマリ[ヤマザキマリ]
漫画家。1967年、東京生まれ。17歳でイタリアに渡り、フィレンツェにて油絵を学ぶ。その後、エジプト、シリア、ポルトガル、アメリカを経て現在イタリア在住。『テルマエ・ロマエ』(KADOKAWAエンターブレイン)でマンガ大賞2010、および第14回手塚治虫文化賞短編賞を受賞。900万部のベストセラーに(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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たかこ
37
#ヤマザキマリ 規模が違う!テルマエ・ロマエを読んでから大ファンで、お母さまとのエッセイなども読んでいたから、なんとなくヤマザキマリさんの背景を知っていたけれど、改めてすごい方だなと思う。深く掘り下げてはいないのでもっと知るには他の本をおすすめするけれど、ヤマザキマリさんってどういう方?と思った最初の1冊におすすめの本。「生きる」基盤が地球、この感覚を持たせたお母さまがやっぱりすごいし、それを実行して消化していくのもすごすぎる…。広い視野をもった自由な発想が生まれる元がわかってうれしい!2022/10/26
みーなんきー
24
ヤマザキさんの本は、自分の友人からは聞き出せない外国の諸事情を色々と教えてくれる。この方は元のご家族もそうだし、ご本人の人生でも、基盤が全世界でそのひとつが日本なのですよね。だから、日本の事も冷静に分析できているし、その滑稽さも上手く表現できる。同時にイタリアやダンナ家族の、偏り方も。こうして本を書いたり、漫画で表現するお仕事をされていたのが、ご本人にとっても私達読書にとっても、好都合でしたね。読後満足感高し。2016/05/17
お静
17
ヤマザキマリさんのグローバルな見方、生き方が実に潔よく表れていた。14才でドイツからパリの1ヶ月の旅に出され礎が出来た。それをさせた母も肝が肝が据わっている。 貧乏生活に耐えながらも自分を高めていったヤマザキさんのエッセイは力強く面白い!2019/02/03
G-dark
11
マルコ爺さんと運命的な出会いを果たして、あれよあれよという間にイタリア行きが決定し、「自分はなぜこんなところにいるのだろう」と自問自答を繰り返しながらもイタリアの文化に多大なる影響を受け、オリジナリティ溢れる人生経験を経てヤマザキさんの今があるのだから面白い!人生、何が起きるか分かりませんね。人生でたった一度来るか来ないかという大きな波(マルコ爺さん)と出会った時に、波に乗るのを怖がったり、諦めたり、乗りこなせない人も多い中で、ヤマザキさんは波に乗れたのですから、マルコ爺さんだけでなくヤマザキさんも凄い!2020/04/20
きたさん
11
『テルマエ・ロマエ』の作者として有名かと思いきや、国語の教科書に載っているということで、今の学生にはエッセイストとしての方が有名なんだそうですね。そんなことを聞いたのをきっかけに読んでみました。いろんなテーマで書かれたエッセイ集ですが、14歳のときにヨーロッパひとり旅をしたエピソードが、羨ましさもありやはり強烈。自分ではできないし誰にすすめられもしないけれど、だからこそ文章で追体験できるのが嬉しい。2018/09/18