日本人の「食」、その知恵としきたり―なぜ、切れやすい年越しそばが長寿の象徴なのか

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  • サイズ B6判/ページ数 179p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784759314021
  • NDC分類 383.8
  • Cコード C0095

内容説明

日本人は、いかなる「知恵」と「しきたり」のもとで食して、健康長寿をたもってきたか。「うまい・ヘルシー・長生き」の三拍子そろった和食の実用性、日本の「食」の素晴らしさと、それにまつわる「知恵」と「しきたり」の奥深さ。

目次

知っておきたい!1 この「食」の始まり(すし―元来のすしは「握りずし」とは似ても似つかぬものだった;カツオ、サンマ―これぞ、旬食の極み ほか)
知っておきたい!2 食事の作法とその心得(「いただきます」の意味―神聖な山の神への感謝の心の表れだった;箸の文化―いつから「二本の箸」で… ほか)
知っておきたい!3 伝統行事の「食」のしきたり(ハレの日に食べる赤飯―お祝いごとや神事に欠かせないのは、なぜ?;小豆がゆ―小正月を祝って食べ、破邪と健康を得る ほか)
知っておきたい!4 人生の節目の「食」のしきたり(お食い初め―お乳以外の食べ物を口にする人生最初の儀式;一升餅―山あり谷ありの「一生」に、親族一同の思いを込める ほか)
知っておきたい!知っておきたい!5 調理道具と調理・調味の数々(調理の原点は「石焼き」―「包み焼き」「蒸し焼き」へと発展;「焼き」から「煎る」へ―そして「揚げ」の調理法が登場 ほか)

著者等紹介

永山久夫[ナガヤマヒサオ]
1932(昭和7)年、福島県生まれ。食文化史研究家。元西武文理大学客員教授。食文化研究所所長。綜合長寿食研究所所長。永年、日本の伝統的な食文化の研究を続け、和食による健康・長寿を提言。時代劇ドラマでは食膳の考証を行うなど、多方面に活躍している食文化史研究の第一人者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

壱萬参仟縁

25
旬食:遷ろう季節を楽しむ。名残まで(20頁)。一番の美味しい時季。『東海道名所記』1658年、街道筋にうどんやそば切り店があったとある(24頁)。めん類=うどんの由。『嬉遊笑覧』1830年に納豆は夏にも粒納豆を売るとある(37頁)。江戸っ子の納豆好き。道元『赴粥飯法』は中国で禅道を悟って曹洞宗開いてから1246年に記した(53頁)。 四足膳:奈良時代、貴族食卓の通常に。漆塗り。台盤:平安後期の庶民のちゃぶ台のルーツ(63頁)。 2015/03/11

高橋直也

1
一つの項目が2ページにきれいに収まっている。しかも的を射た表現だと感心する。おはぎの記述も引っ掛かることなくなるほどと思わせる。さらに、ことわざのエッセイは知識として面白い。「十五夜のお供え物は若い女は食べてはならない」などと言う初耳なものもある。一気に読み終えたが、一つだけ気になったところがあった。正座についてチラッと触れているのだが、エッそうなの?と思っただけのことです。全体として食の基本的な知識は深まるし、生活の中で勉強になることばかりだし面白いと思います。2019/03/29

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