内容説明
すれ違う男と女、人生の孤独と葛藤、大切な人との別れ、断ち切ることのできない親と子の絆…。切ない人間ドラマの中から数々の名セリフが生まれた。大ヒットドラマを飛ばし続けた脚本家が贈る、珠玉のエッセイ集。
目次
自転車の後ろに乗せて、よく走ったなあ
十年たったら、今の自分がどんなに若いか分かるよ
「お前が泣くのを初めて見たよ」「見えないくせに」
友情なんて大げさなものじゃない。おれは、ただお前が好きなだけだ
その日その日が楽しくなくて、どうして一生が楽しいんだよ
津村くん、こんなときだけやさしいから、いや!
惚れてもない女の悪口を言うな
スーザン!
映画みたいに、きみと別れよう
ひとり騒いじゃって〔ほか〕
著者等紹介
鎌田敏夫[カマタトシオ]
『飛び出せ!青春』で脚本家デビュー。以後、テレビドラマで数々の大ヒットを飛ばし続けた。1994年の連続ドラマ『29歳のクリスマス』は若い女性の共感を得て爆発的な人気を博し、芸術選奨文部大臣賞、向田邦子賞をダブル受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
退院した雨巫女。
10
《私-図書館》若い頃、好きなドラマや映画の脚本は、鎌田敏夫さんの本がほとんどだった。映画やドラマを観ると脚本家を確認するときっかけになったひとのエッセイ。鎌田さんの脚本も読みたくなりました。2013/12/24
森
8
50の章に分かれたページ数の少ないエッセイ、言葉数が少ないが、内容が豊かである。しかも読みやすい。新聞に連載されていたとある。良い本、良い作家さんに会えました。2016/08/18
テンハル
6
【表紙買い】「ドラマの登場人物は、生きるためにセリフを吐く。ドラマの作り手は、生きるためにセリフを書く。セリフは、過去への懺悔であり、明日への希望でもある。」この言葉からはじまり、目次に並ぶ50のセリフを見るだけでもワクワクします。ページをめくるとセリフにまつわるエピソードがキラキラと綴られています。花を添えてくれているカットも優しくて、大事にしたいと感じたセリフは文字で読んでもリズムがよくてグッときます。2013/09/11
ふじ
3
どうしようもない切なさを描いてきた人なんだなぁ。そこには、矛盾を抱え込む人間というものへの温かいまなざしや、どんな生き方をも肯定するやさしさがあって、この人の描くドラマを、ゆっくり観てみたくなった。2013/12/11
じゅんじゅん
3
図書館の新刊コーナーで見つけて思わず手に取りました。「俺たちの旅」「金妻」そして「29歳のクリスマス」と脚本家としての鎌田氏の活躍とその時代を懐かしむ感じで読了。 確かにいろんな事感じながら観ていたなぁ~ってね(笑)。 いつまでも印象に残っている場面が思い浮かぶのはやっぱり脚本の力だと思います。2013/08/08
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