内容説明
漢方によって、がんとの闘いは、こう変わった。患者20人の体験記と、著者のコメントによって、具体的に「漢方の力」を紹介。
目次
序章 漢方を駆使した統合医療で「がん難民」はなくせる
第1章 がんの漢方治療のポイント
第2章 がん患者の症状改善のための漢方薬
第3章 漢方でがんとの闘いはこう変わった―患者20人の体験記と筆者のコメント
第4章 漢方とはどんな医学か?
第5章 がんと闘うためのさまざまな知恵と工夫
第6章 なぜ漢方が必要なのか?
著者等紹介
星野惠津夫[ホシノエツオ]
1952(昭和27)年、東京都生まれ。1979年、東京大学医学部卒業。医学博士。現在、がん研有明病院漢方サポート科部長。聖マリアンナ医科大学臨床教授。日本統合医療学会理事。東亜医学協会理事。日本東洋医学会EBM委員会委員。日本内科学会指導医。米国消化器病学会フェロー。日本消化器病学会指導医・評議員。日本消化器内視鏡学会指導医・評議員。感染制御医(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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fonfon
13
西洋医学及び漢方治療でも進行を抑えきれず亡くなった患者さんのエピソードが圧巻。その患者さんは最後、真言密教の護摩行に参加し、宗教的救いに心の平安をもとめる。医師は「次の一手を打つことはできるが、「最後の一手」が打てるのは宗教家、との著者の言葉には打たれた。2013/05/22
くりりんワイン漬け
9
抗血管新生などの資料や本、抗がん剤などの副作用についての本を読み、今は漢方についての知識を得るため星野氏の本を参照した。西洋医療に対する漢方医療のありかた(立ち位置)、食事に対する注意事項、食物にたいしての注意しすべき点を簡単にまとめた本です。もちろん漢方の章ではまったく新しい知識を得たのだが、そのほかの章では、これまで得てまとめた知識を増やすよりも、確証をよりえることのできた情報が多く含まれていた。本書だけを手に取るのではなく、まんべんなく知識を得ていただくなかの有益な一冊として考えてほしい。2016/08/23
とおる
0
星野恵津夫先生の記述に希望が湧く本。漢方に可能性があることがよく分かった。科学的でいながら、患者の気持ちに寄り添う感じの星野先生に好感が持てる。がん研有明病院にこんなに科があることにびっくり。でも、西洋医学と漢方という東洋医学の融合、統合医学に可能性を感じた。「漢方で劇的に変わるがん治療」の著者。日本統合医療学会理事。日本内科学会指導医。日本消化器学会指導医。米国消化器病学会フェロー。など。2015/05/16
ひげおやじ
0
ガン難民の人に進めたい本。西洋医学にこれ以上治療法がないと言われたら、漢方があるということ。でも首都圏以外の人はどうしたらいいのかな?2013/05/20