目次
第1章 歴史とは何か
第2章 日本のデモクラシーの成り立ち
第3章 明治時代の日本の外交、軍事
第4章 大東亜戦争まで
第5章 アジア解放の役割
第6章 敗戦と占領
著者等紹介
岡崎久彦[オカザキヒサヒコ]
1930年大連生まれ。東京大学法学部在学中に外交官試験に合格し、外務省に入省。1955年ケンブリッジ大学経済学部学士及び修士。在米日本大使館、在大韓民国大使館などを経て、1984年初代情報調査局長に就任する。その後も駐サウジアラビア大使、駐タイ大使を務める。現在は博報堂顧問。著書に『隣の国で考えたこと』(中央公論社、日本エッセイストクラブ賞)、『国家と情報』(文芸春秋社、サントリー学芸賞)など多数。第11回正論大賞受賞
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感想・レビュー
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mazda
14
戦争に負けてからです、かな?読み物としては面白いと思います。2018/06/30
謙信公
2
日本は、戦前から民主主義が根付いた国であり、外交もよくやっていた。天皇制も、絶対王政ではない。一部、過ちを犯していることもあるが、戦前の国家体制が「悪」であるというのは大間違い。近代史が学校教育であまりなされないのは、深掘りすると、「戦前=悪」という構図が崩れることの恐れからか?この本が発行されて14年、いまだに著者の批判する「偏向史観」が根付いているのは、日本人として情けない。2017/03/15
Mitsuaki Saito
1
歴史観が「歪んだ」? 岡崎氏は、歴史は見方によりけりで、過去勝者の見方が支配してきたことを指摘しています。そうであれば、歪んでいるのが当たり前。その歪みを修正するよう、一方またもう一方の立場を知る努力が必要かな、難しいですが。左派の考えというのが理解できない。日本を破壊したいという人がいますかね?私自身、天皇陛下万歳!と大声を上げる気はしませんが、この日本の繁栄をひっそり願っています。2019/10/09
y-kun
1
勝者の歴史 、客観的史実、知識に裏付けされた歴史の見方を示してくれている必読の名著。2018/06/09
Maiko Araki
1
偏向史観という言葉をキーワードに、外交を軸にして、それが作られた背景・過程を説く。日本におけるデモクラシーの始まりや、根付いた土壌に頁を割いているが、これは戦後以前にも、日本に民主主義があったこと、知識層においては日米共それが認識されていたことの下敷きである。 私を含め多くの人が、日本における歴史観(歴史?)の分断には気が付いているように思う。この本を読み、日本の学校で近現代史がよく教えられない理由は、「古代史から教えるために時間が足りない」のではなく、ただ「教えられない」のかもしれないと感じた。2015/10/13