出版社内容情報
2040年、「医療崩壊」は東京の日常に
東京都医師会が2022年1月から2023年4月にかけて開催した「TMA近未来医療会議」の内容を、一般都民にも分かりやすく伝える企画。
今後の少子高齢化の進行により、首都・東京の医療提供体制はさらに逼迫していく。新型コロナ禍では大都市で医療崩壊(感染・発症しても医療機関を受診できない状態)が発生したが、そうした光景は20年後に「平時」でも起こり得ると見られている。「いつでも、どこの病院でも、安価で診てもらえる」という現在の常識は通用しなくなってくる。
そのような状況を回避するためにはどうすればいいのか。「コロナ禍の教訓」「医療財政の改革」「限られた医療資源の効率化」「地域完結型の医療」「医師と患者の意識変革」といった具体的テーマをもとに医師と専門家が議論を交わし、「近未来の東京の医療はどうあるべきか」を提言する。
内容説明
コロナ禍で起きた「医療崩壊」は2040年に「日常の光景」となる!「いつでも診てもらえる」―そんな“当たり前”はいつまでも続かない医療者は、行政は、そして都民は「20年後」に備えて何をすべきか。
目次
序章 「TMA近未来医療会議」の意義と目的 東京の医療者が声を上げなければ「近未来の医療崩壊」は回避できない
第1章 「迫り来る危機」を正しく認識する 超少子高齢社会で「医療財政と提供体制」はどう変わるべきか
第2章 2040年に向けた解決策を探る 医療崩壊を回避する「かかりつけ医」と地域包括ケア
第3章 未曾有のパンデミックを教訓にする 新型コロナ対応で浮かび上がった「平時と有事」の医療課題
第4章 医療保険制度の「持続可能性」を高める 東京から提言する「最大多様」に応える「近未来の医療」
終章 医療者と都民で「越えるべきハードル」
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Hitoshi