内容説明
韓国フェミニズムのリアルを理解するための必読書。私たちが抱える分断をフェミニズムによって編み直す大切なワードの連続体。1ページごとに驚きに満ちている。
目次
第1章 性暴力の二次加害と被害者中心主義の問題(「二次加害」という問題設定;被害者中心主義と判断基準 ほか)
2章 文壇内性暴力、連帯を考え直す(「文壇」という家父長的社会;現れた名前と現れない名前 ほか)
第3章 マイノリティは被害者なのか―カミングアウト、アウティング、カバーリング(カミングアウトとアウティングの歴史;カミングアウトをやり抜く準備はできたのか ほか)
第4章 被害者誘発論とゲイ/トランスパニック防御(嫌悪の可視化とその政治学;ゲイ/トランスパニック防御とは何か ほか)
第5章 被害者アイデンティティの政治とフェミニズム(フェミニズムの大衆化と女性主義の言語;被害は事実ではなく競合する政治の産物だ ほか)
著者等紹介
クォンキムヒョンヨン[クォンキムヒョンヨン]
韓国性暴力相談所、オンニネ(姉さんの)ネットワークなど女性運動団体で働き、いくつかの大学で女性学を教えた。性と暴力のジェンダー政治学が主要な関心事
影本剛[カゲモトツヨシ]
朝鮮文学専攻
ハンディディ[ハンディディ]
Didiという名前でいろいろ運動に参加し、また勉強してきた。人文地理、都市研究者として東京とソウルのプレカリアート運動の歴史的形成過程とその運動の中で作られた都市的コモンズについて比較研究を行った。翻訳者として韓国と日本の運動と思想を結びつけるための作業をしてきた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。