内容説明
伝統/文化/宗教に名を借りた女性差別の構造を撃つ!
目次
第1部 「宗教」「伝統」のなかの女人禁制(土俵の女人禁制;インタビュー なぜ土俵の上で挨拶できないのか―宝塚市長のケース;高野山の「女人禁制」について;「大峰山」の女人禁制について)
第2部 マイノリティから見た女人禁制(相似した「女人禁制」と部落問題;「精進落とし」をルーツとした日本人男性の買春意識と行動;ハンセン病者禁制社会から考える;セクシュアリティから見た「女人禁制」;遊郭はなぜもてはやされるのか;「女人禁制」はなぜ許されるのか)
著者等紹介
源淳子[ミナモトジュンコ]
1947年島根県生まれ。「大峰山女人禁制」の開放を求める会の活動を始めて15年以上(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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noko
4
いまだにこんなことをやっているの?!高野山が女人禁制だったのは知っていたが、大峰山というところもそうだとは知らなかった。それもいまだ続いている事に、女人禁制を貫く人たちの無知さに呆れるばかりです。相撲の土俵での女人禁制も、市長が倒れた時のアナウンスやあの映像自体を見たことがあるが、相撲協会自体、一新した方が良い。八百長、親方株、弟子へのDVなど。女性が輝く社会と言いながら、根っこでは女性への差別をやめない。利用したいときだけ都合よく利用し(搾取ととれる)、権利は取り上げ支配している。女は二級市民ではない。2025/09/09
汁なし担々麺
2
現代社会においても「女人禁制」を守り続けている場所・組織があることに驚くと同時に自分の無知さを恥じた。 伝統や過去の価値観に縛られることなく、時代や環境に合わせて価値観や行動を変容させることの重要性を感じた。(自戒)2022/08/02
星辺気楽
2
すべてのスポーツが女性に開放されている現代においても、日本社会には未だに女人禁制を強いているところがあるということが、ジェンダー平等社会に近づけない日本の弱みでもある。2020/11/17
ジュースの素
1
確固たる理由も根拠も理論的に解き明かす能力もない男たち。単に優位に立ちたい為に女性を穢れの対象として蔑む。 まさに染色体が足りない男だけの事はある。 生理だお産だと蔑むくせに自分らも女性から血まみれで産まれて来たのにね! ホントに日本の男たちの情けなさとひ弱さを感ずる。2025/08/13
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